第27話 芸術と大衆

 もしかしたら私は勘違いされてるかもしれない。誰に?これ特定の人じゃないです。以前は特定の人のエッセイを見て刺激されてしまいました。形として議論っぽくなったのでそれは駄目です。サイトが荒れるような要素になるから。作品より私は評価が面白いです。結局作品の面白さって受け手がどう決めるか?でだから作家性の話をしています。作者がこういったものを良いと思って創る。それは作者の価値観で受け手の価値観に合わせて創ってるわけじゃない。その逆が媚を売るって奴です。娯楽小説と文学の何が違うのか?新しい価値観は今までに無いものを生み出すので読者にあわせるわけが無いんですよ。何故私がヘビー層を完全排除したくないか?がここにあります。


 ただ勘違いされてるなと思うのは、私は大衆人気を単純に話してるわけじゃないです。漫画物語は結果論でしか価値を決められない出鱈目な作品だからです。そしてその程度は千差万別なのでたまたま一般小説の価値観を被ってしまうだけです。本質的に漫画物語の高い質をたたき出すのは読者による淘汰システムしか無いです。根本的に評価の仕方が違うんですよ。私ならそこそここれっての出せますけど、それでも所詮は個人的好み過ぎないと思う部分があります。


 漫画物語を何かしらの芸術的価値で評価すると商業的に全く成り立ちません。それは漫画物語の崩壊を招きます。やろうと思えば出来ない事は無いけど、それはもう漫画物語じゃない。軽く見る読み物でなんじゃこりゃなんての見せ付けられた普通いやになります。漫画物語は難解ゆえにそうなるのではなくて出鱈目すぎて狂人が作るようなものが価値になる可能性があるからナンセンスに近くなると見ています。難解だから分からないじゃない。ナンセンスに近いから分からない。もはや意味が無いって領域に行ってしまいます。究極的な話をすると出来ないわけじゃない。ただそれはあまり論外なので最初から除外すべきと見てるからです。ランキングと言うのはそういういみで理想系じゃなくて、人間が楽しむ創作の体裁を保つための妥協案です。


 リアリズムを苦労して作り上げてる人間からは手抜きにしか見えません。でもそれに捕らわれないようにってのをあまりに先鋭化するとそれは人間が楽しむものじゃなくなってしまう。だから極論には向かない話。法律と良く似てるのは無法地帯にしたいわけじゃない。あくまで規制を緩める事で伸びてくる企業を欲してるだけ。


 逆に一般の方向の小説芸術の様な価値はランキングで図られるべきじゃ無いです。私はそれを考えてずっとヘビー層の取り込みを話しています。根本的に私は新しい価値観を持ち込んでるので多分誰も分かってないんじゃないか?と思っています。大衆VSインテリ層って古典的テーマじゃ無いです。漫画物語の独自性とは何か?ってテーマです。大きな話しで物語があります。それ以外はそもそもずれてるんじゃないか?と思っています。誰と?私はサイト全体に文芸マニアが一部居てその不満がなろうにあると見ています。そこに対する見解です。そもそも評価される質が全く違うものをシンプルに比較しても仕方ないって話です。逆に言えば漫画物語はランキングでしかまともに評価できないと話しています。徹底したライト層向けですからね。


 永遠に成長し無い読者と向き合うって感じです。この成長は人間的にじゃ無いです。創作に対する評価眼です。


 そもそもファンタジーでリアルは何なのか?こういうかなりややこしい問題を含みます。だから私はグルムガルを出しました。ファンタジーで文芸系ならゲドとかロードオブザリングでしょう。ああいった小説と較べると設定が無茶苦茶ですが、ある意味人物描き方はそれらよりリアルかもしれません。人間が架空の世界に住むキャラをリアルに描き出す事は可能なのか?それより現代人をファンタジー世界に持っていって描写するほうがリアルさと言う点では的確じゃないのか?設定の緻密さだけでリアルさの評価を出来るか?って話です。その点グルムガルはかなり見事だと思います。欠点ばかりに囚われるから分からなくなりますけど、ある意味こっちの方がリアルだなと思わせます。ファンタジーに漫画物語以外は存在できるのか?と言うと正直苦しい。SFは科学知識だから飛躍次第ですけどまだマシです。


 ファンタジーに文芸系のヘビーな評価って適用されるのか?すげー疑問です。やってやれ無い事は無いですけど。結局文芸系って非ファンタジーになってしまうんじゃないの?ってなるとふぁんたじーの中のランキングはジャンルとして隔離されてるから良いじゃんってなります。(ファンタジーのほかジャンルの侵食は私も問題視していますが解決策が思いつかない。この点問題発言になりますが、SFの上位作品で疑問の作品があります。あれを上位に評価してる人達に何を言っても無駄か?とは思っています。面白さよりあれがSFにある事に不快感を持たないのはおかしいでしょ。アイデア自体はむしろ拍手したい。でもジャンルはその他にしろと思っています)


 根本的にランキングとは違う読者を引き付ける評価が欲しいわけです。この開発こそが文芸ヘビーをサイトの目玉としてランキング評価と別に見せれる部分です。ランキングに文句言っても意味が無いです。どんな形でもランキングによってヘビー系の作品が上位にくることはありません。別の評価システム作成しかありえない。最初から住み分けしてるのだから問題が無い。ランキングに文句を言うのは代替案も無く自身がランキングの価値観から抜け出して無いからです。


 さて実は私は問題があって具体的には分からないと思う部分があります。芸術的な発展はパターンがあるからそれは簡単です。高いレベルの評価眼。こういった集団が価値を作り出せばよいです。問題はどうやって?は私は参加できない。ただ人選と過程をブラックボックス化するなら次のステップに薦めます。次のステップはこれをどうやってライト層に伝えるか?です。ランキングには2つの意味があります。それが勘違いだと言った点です。根本的に漫画物語の評価はランキングに頼るしかない点と、それとは別にすべての創作の評価としてランキングの持つ意味です。受け手が直接評価した多数決です。こっちで批判的に見られてるかな?と思いました。ライト層が直接選ぶので納得出来るってことです。それと対抗できるのか?


 策はあるの?無いです。ただ言えるのは困難だという話と、困難の理由です。ただマニアの中で評価すれば多分それで終わりと思ってるでしょ。それじゃ共存にならないです。ランキングに文句言うより自分達で選んだ作品をランキングに負けないようにライト層に訴えれる方法があれば角川はあなた達を大切にするよ?って話です。それにはただ俺達が選んだすげー作品見ろってごり押しじゃ弱いですね。別に評価してそれで終わりでも良いですよ。ただ角川はランキングを贔屓するでしょうね。それに不満を言っても仕方ないと話しています。ライト層とヘビー層を繋ぐ間が無いからランキングの魅力に勝てないんですよ。角川が直接権威付けをしてくれないか?それ情け無いですね…。角川も価値があるのは分かってるけど、目先の商売的にはライト層中心にやるしかない。


 オタク層なんて相手にしてて馬鹿なの?一般相手にし無いと駄目じゃんって意見もあるでしょう。だからネット小説じゃそれ無理だろうなと見ています。じゃ書籍のための発掘したら?その反論、一般小説なんて公募でよいです。問題はラノベの新人賞作家がさっぱり成功してない点です。じゃ角川ラノベ以外やる気ないの?それは無いと思います。ただラノベ作家をネットで発掘するついでだろうなと見ています。だって私から見ててネット小説のランキングなんて一般読者少ないからまるで当てにならないもん…。これ公募より一般小説の場合回り道なんですよ。角川の分析と私の分析が違うのが一番の原因でしょう。もしサイトが長く続けばいずれネットの小説読者の環境が変わると思います。そこまで持たせるしかないでしょうね。角川はもしかしたらそこまで考えてるかもしれません。すぐ辞めるつもりで立ち上げる人居ないから。ただラノベのネット小説以外のまずさに危機感持ってなかったら駄目だろ?と思っています。一般小説の書籍の衰退は紙媒体の衰退の方が大きいのでそれ角川がどうこうしてもあんまり意味無いです。


 私はどっちかと言えば創作の芸術的発展の理解者で、一見ライト的に見える漫画物語のヘビーな芸術系の読者です。ただその発展がまともじゃないってだけです。どっちかといえば私漫画物語の芸術性を訴えるような立場です。ただ普通と違うので…。ライト層のままヘビーになる。ネオテニーみたいな存在です。ネットでのネット小説に対する文芸系の批判がおためごかしの論理だと感じてるだけなので…。


 ついでに若年層の取り込みですけど、ネットは確かに効果的です。ただ無理でしょうね。根本的に見る刺激で慣れてしまってるのが問題で、媒体に頼らず物語としてつなぎとめるしか無いです。そもそもその物語すら必要としてない受け手が増えてるのに直接育てようというのは無理とだけ書いておきます。若年層の読書離れは私の若い頃から始まっています。それが漫画物語のラノベのスタート時期なんですから。その裏にそこから一般読者になると言う目論見があったと思います。でも実際は私が指摘したとおり見る小説と読む小説は違う。ラノベから一般小説って安定した読者の確保は多分失敗していますね。もちろんラノベでさえ、読む力はかなり鍛えられます。ただ目的が根本的に違うんですよね…。そんな事より新しい物語を繕うのCMの角川さんの物語商売自体壊れそうです。そっち確保まずは頑張ってください。私の言うヘビー層とライト層を繋ぐ試みを考えないとおそらく小説は衰退します。海外の読書事情を見たのですが、逆に漫画が無ければ物語を楽しむ層がもっと酷い状況になっていたと断言できます。


 私はこれでも何故目の肥えた評論家の選ぶものはつまらないものが多いの?って大衆心理への疑問を答えてるつもりです。次にそれを残す価値はあるの?それに関して税金は反対です。所詮根本は娯楽です。今それを模索してるんですよ。漫画物語が独自の発展をしてしまって文芸から生まれる芸術性なんて融合できる土台にない。種が違うので不妊だと言う話です。一般には繋がりがありますけど。マトリックスとかが小説から出てくればと思いますけど。一般小説とは繋がりがあるので、ネット小説で展開するのは今は価値は無いけど、いずれネット小説に一般層が入ってきたら。


 簡単に言えば、ネット小説自体が深夜アニメみたいになってるんですよ。ネットには多種多様な人が居るのに理由はわからないけど、ネットで電子書籍を読むじゃなくて、無料のネット小説を見るって層は明らかに偏ってるんですよ。それが何故オタク臭いのか?は分からないです。現時点においてネット小説において文芸の価値はサイト運営者には無い。角川がラノベ作家としてデビューさせるんじゃなくて、リアル系の漫画の原作者としてデビューさせれば可能性もあると思います。ただ角川ってリアル系の漫画雑誌あったかな…。僕街がギリギリ。


 それでも場所だけは提供してもらえるから。サイトもカクヨムに拘らなくも良いし。どこかで文芸コミュニュティを創るしか無いです。草の根活動以外無理。いきなり角川が協力するのは無理。アカデミー賞やカンヌみたいなコミュニュティ造って後そこから大手の会社に認められて権威創れば良いかと。サイトの機能より人間的繋がりで解決したほうが良いです。高度な読む力を養った受け手こそが武器になるので機械的な選別がむかないからです。それに対して角川がプログラムで対応しようとして迷走してるのを見るとかわいそうになってきます。角川も小説屋なので金さえ儲かれば良いなんて思ってないでしょ。ただ人間同士が繋がっていろいろ薦めたほうが早いです。見てると回り道してるとしか思えない。今更ながらライトノベルって言葉の発明は凄かったと思います。両者を面白いって言葉で強引にまとめて評価するのは無理があります。


 ライトノベル、一般小説(文芸)。この話で一般小説に対するライト層向けってライトノベルのライト層向けは読書に対するスタイルが似てるだけで好みが全く違います。文芸はライトノベルと接点が無い。そこに注目しないとさっぱりこんがらがった話が紐解けない。古来からエリート層から大衆層へって創作の図式が一応あります。でもロックのマニア向けがクラシックでデビューする事は無いのです。でも同じ音楽です。漫画だけ物語ってのはそれぐらい違うんですよ。ライトノベルはライトノベルの枠内で芸術性を見出さないといけないので、根本的にリアリズムが重視される一般小説の中の芸術性を求める文芸とは重視される価値がズレテルと見ています。これ以上突っ込むとどうしても絵とかキャラとかギャグの話しになってしまうので辞めておきます。ラノベは漫画らしいけど絵で表現する漫画とは違います。ゲームで表現すれば簡単ですけど、ノベルゲーとスーパーマリオを統一したゲームで語るより、ノベルゲーの価値は物語の枠内で語ったほうが早いです。そういう話です。ラノベは意図的に漫画物語の中の一般小説と重なる部分を除いたものです。それなら一般小説で売れば良いですからね。そうすると漫画だけの物語の特徴はリアリズムがいい加減でそれを利用した描写が武器になっています。


 オタク色の強い読者の中でランキングをすればどういう結果になるか?分かりきってると言う感じです。何故ネット小説はオタク色の強い読者が集まりやすいのか?は知りません…。多くの人がネットに接続しだした今もネットは初期の頃のオタク色が色濃く残ってるんじゃないか?と見ています。


 今トランプ旋風が起きてますけど。ナチも似たようなものです。ああいう大衆の感情に任せた暴力的決断の話をしてるわけじゃないです。知性を放棄した大衆の多数決至上主義です。むしろそれは私の嫌うものです。頭の悪い楽しみ方だから頭の悪いものを支持するって話じゃないです。頭の悪い楽しみ方によってこそ得られるのだからそれを捻じ曲げてはならないって話しています。どちからといえば私はかなり知的な話をしてるつもりです。しかし感情的ルサンチマンが0じゃない、でもそれに踊らされるようなガキじゃないです。ちなみに文化大革命も似てますよね…。インテリ層、エリート層への叛逆。そういうのとは違います。ラノベ的なものをそういう価値観で無理矢理計ってはいけないって話をしてるだけです。だから都合が良いから書き手の評価インチキばかりだしランキングから排除しようぜって話です。何度も文芸を目立たせたいならランキングとは別の価値観でやれば良いと書いています。

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