第9話 読む力

本当にもうネタキレ起こしそう。PV0に愚痴ってた時期もありましたが、ちらほら増えています。読者さんの存在はありがたい。しかし、本当にもうネタキレなので連載続くのはあまり期待しないでください…。


今回はヘビーとライトを分ける事の根底に争いを書きたいと思います。私がこういったことを思い立ったのはアニメからです。古いオタクの人ってすげー読書家なんですよ。私も今の若者と較べたらかなりの読書家になると思います。そんな私なんて赤子ぐらい昔のオタクって読書してますよね。古参のオタクと今のオタクは中が悪いです。基本は場所を住み分けてて争いは無いです。ただ若者向けサイトの評価などを違い場所で揶揄したりしてコケにしてるのは大体おっさんオタクです。


なんで小説の話なのにオタクの話しなの?ライトノベルってはっきり言って漫画と変わらないです。文字ゆえのテクニックがふんだんに溢れてて、かつ古典的な小説的スキルにも溢れています。それでも売るポイントが小説と違うと感じます。ラノベを無視して小説の話が出来ないし。一般小説にも映像作品の物語作りと似た部分があります。実写とアニメでそれが分かれてるだけです。一般小説は実写に、ラノベはアニメにという具合です。根本的に読むと言う物語を読んできた私にとってラノベ意外も映像作品的な作りに毒されていると感じます。ラノベの対象年齢の低さですべてを片付けてはいけないと思います。年齢より根本的違いはリアリズムの扱いだけです。大人=リアリズムのしっかりした物語を見る。統計的にはそうだと思います。しかし小説程度を支える集団の人数としてはそんな統計あまり意味を持たないと思います。TV番組の視聴率とは違うと思います。


ただ私は確かに子供はリアリズムのしっかりした作品を読む動機に欠けると考えています。何がリアルなのか?は経験知識の豊かさで変わります。ただ多少マニアックな視点で言わせて貰うとリアルな視点でのツッコミどころは考えないことにして楽しむことは大人でも可能です。捻くれた言い方ですがその手のスルースキルも大人になると上がると思っています。ライトノベル(漫画物語)にはそれ独自の良さがあると思っています。


さて、読むと言う行為は才能をベースにした訓練によって磨かれます。どういう訓練かと言えば読む物語を大量に読むことで筋肉を鍛えるように負荷をかける事が出来ます。何故読む力を要求される物語が廃れるか?と言うと一定の身体能力の様なハードルがあるからです。スポーツでもそうですが、楽しむためには上手くならないと楽しめない部分もあります。それには実践の中で試合を経験したり練習しないと駄目です。これは読書に置き換えるとライト層は怠慢によって本当に面白い部分が分かってないのじゃないか?です。


そこなんですよね。一見筋が通ってるように思えます。ただどう楽しむか?は趣味に過ぎないので本人の勝手なんですよ。ヘビー層は結局読む作品が若年ライト層の怠慢によって消えてしまうことが怖いんだと思います。おそらく消えます。私自身面白くなるのに読むのに適した作品は時間が掛かった覚えがあります。それを今の極端に少ない読書量の若年層に期待するの難しい。ライトノベルを大量に読んだらある程度は鍛えられるでしょう。しかし筋肉は負荷を徐々に重くし無いと発達しません。読む行為もあれに近いものがあります。いつまでも散歩してる程度では走るのは早くならないという事です。


さてさてしかしです。散歩を楽しんでるライト層にもっと走りこめと言うヘビー層の意見はいかがなものか?と私は考えるわけです。面と向かったら絶対に言わないと思います。そもそもこれらの層は作品の感想を言う場所がネットの中で分かれています。そもそも交流が無いです。一方的にヘビー層がライト層の批判になってない悪口を言う事が大半です。大きなお世話ですからね。所謂ヘビー層の意見っておためごかしです。客観的に見せた利己的な感情論です。そうやって突き放してしまうのもなんですから、私はヘビーはライトに寄生すれば良いと思っています。それがカクヨムのライトとヘビーの分離です。本来単独では読者数の少なさから存在できないヘビー層をライト層の存在が飼うわけです。ライト層は煩いヘビー層を黙らせるためのエサを与えて噛み付かれない様にするわけです。これでWINWINの関係になると見ています。


個人なら出来ない事は無いですが、間違っても企業が得にならない不人気なヘビー層向け投稿サイトなんて作らないですよ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る