第七日

土と水、空はもはや何も語らなくなった。

土と水とを隔てていた像も壊れ、人は像の製法をすっかり忘れてしまった。

世界に同じだけあったはずの土と水も、やがて水が多くを占める事となる。

人が危機感を覚え、像の製法を思い出すまでは果てしない年月が必要となった。


一日と呼ぶにはあまりにも長かったかもしれない。

もしくはほんの一瞬だったかもしれないが、旧世紀の始まりはこのようにあった。

第七日の事である。

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