第12話 ※R18※

※R18!!※



翌年の3月中旬。

英さんからメールが着た。

 『長野に戻って来た。一年間は会えないが、受かる事を祈ってるよ』

その文面に思わず、ありがとうと、言っていた。


塾に行くお金なんて無い。

だから、ずっと溜めてきた貯金に手を出しては、受験対策の参考書を数冊買って勉強した。

分からない箇所は、学校の先生に聞きながら。

これは自己投資だ。

そう思いながら、同時に就活もしていく。

もちろん、長野での仕事になる。

3月下旬に開催する二校の合同合宿に参加しながら、俺は午後は会社訪問に会社説明会にと行っていた。

合宿先は、昨年の9月と同じ合宿所だ。

それは、英さんの住んでる家の離れになる。

半年ぶりに英さんとも会え、嬉しかった。


そして、その年のGWにある大会。

それに、俺は賭けていた。

俺は、大会では5本指のソックスを履いている。力の入れ具合が良く、シューズの中では泳がないので、ぴったりとフィットするからだ。

その結果、インハイのシード権を短距離と巾跳びの2種とも取得した。

うしっ!今年もやったぜ!

インハイの結果は、去年より上がった。短距離は6位だったけど、巾跳びは3位。

この成績と来年の1月にあるセンターの成績で、大学が決まる。

留年なんて出来ない。

それよりも、一足早くに入社試験だ。

一社は正社員だが、もう一社はアルバイトから初めて6年後には社員登用となる企業だ。

結果は、アルバイトの方が受かった。

時給1,000円だが、雇用等の保険が付いており、福祉や他の手当ても付く。

これは、就職率の良い我が校にとっては、今後の為にも良かった。

なにしろ、上場企業で、全国にチェーン店を持ってる会社だからだ。

住処は英さんの家だし、家賃は月6万円迄は会社が出してくれる。

アルバイトでも、入社試験を受けて社員登用を希望してる人なら、という限定の人に限るのだが。


これで、心置きなく受験勉強が出来る。

まだ長野に居たので、英さんに一番に言うと喜んでくれた。

 「良かったね。就職おめでとう」

 「でも、アルバイトだよ」

 「うん。でも働き口と住む所は見つかったね。夏生のお蔭で、俺は家賃を決めないといけなくなったじゃないか…」

 「まあ、良いじゃない。元々、俺は月に幾らかを家賃として渡したい、と思っていたんだから」

 「貰おうとは思ってなかったんだけどな…」

俺は、言っていた。

 「あのね、俺はやっと一歩踏み出せたんだ。という気持ちなの」

 「うん」

 「でもね、エッチしたいの…」

 「なつ…」

 「だって、一年振りなんだよ」

 「そうだね。3月の時はキスだけだったからな」



寝室に行き、俺はベッドに横たわった。

 「抱いて」

 「積極的だね」

英さんは、どことなく嬉しそうだ。


英さんの息遣いが聞こえる。

一年振りに温もりを感じる事が出来て、とても嬉しい。

英さんの指が、俺の胸を鷲掴みしては舐めてくる。

 「ん・・、ん・・、ん・・・」


時々、乳首を噛まれる。

 「っ・・・、あ、あ、あ」

 「な・つ、お・・・」


腹や脇腹を吸われては、英さんの手は俺の下半身を触ってる。

 「ん、ん、ん…」


あ、中に入ってくる。

痛みを感じる。

 「あっ…!」

 「ん、一年振りだからな…。力抜いて…」

 「ひ・・、ひか、り・・」

 「うん、ゆっくりで大丈夫だよ」


暫らくすると、英さんの指が中に入ってきては、色々と擦ったり突いてきたりする。

 「っ・・、ぅ、ぅ、ぅ…」


指の本数が増えていく。

 「あぅっ!あ、や・・だ、ぁ、ぁ」

 「ん、ここか」

 「あうっ・!」

その箇所を何度も何度も突かれる。

 「ふ、ふぅ・・」


その内、英さんの塊が俺の中に挿される。

 「あああっ…、ぁ…」

 「ふ、ふぅ…、なつ、お…」

 「んんっ!ん…」

 「はあ、はあ、はあ……」

暫らくすると、定位置に収まったのか英さんの動きは止まった。

 「ひ・・、ひ・か、り」

 「…大丈夫だ、動くぞ」


ベッドが、ぎし、ぎし…っと軋む。

 「んっ、んっ、んっ……」

 「ふ、ふっ、ふっ…」


あ、もう何も考えられない…。

 「アッ・・!あ、あ、あああっ……」

 「ふ、うっ…、 ぐぅっ・・・・・!」


俺の身体に覆い被さってきた英さんの身体は、汗びっしょりだ。

お互いが、お互いの鼓動を聞いてる。

英さんの鼓動は早いが、段々とゆっくりとなっていってる。

 「はあ、はあ、はあ・・・・・」

 「一年振りはキツイな…」

 「うん、せめて3ヶ月に1回はしたいね…」

 「いや、週に1回だろ…」


そう言われ、夏生は恥ずかし気に顔を伏せた。



シャワーを浴びに行くのが面倒なので、そのまま寝る事にした俺は言っていた。

 「英さん…」

 「ん…」

 「俺、頑張るっ」

 「ああ、ラストを掛ける手前だ」

 「いつ掛ければ良い?」

 「12月の期末の成績も大事だ。期末が終わると同時にラストだ。

くれぐれも体調には気を付けて」

 「ありがとう」


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