第7話 ※R18※

※R18!性描写あります※


その夜、英さんは言ってきた。

 「昨夜はしなかったんだ。キスマーク付けての泳ぎは、さすがに駄目だろうなと思ってね。

それに、ぐっすりだったし…。でも、今夜はするから」

 「昨日は疲れてて…」

 「うん。だから、今夜は寝させない」


その言葉に、その表情にドキッとしてしまった。

 「ひ、ひか・・」


キスされた。

ベッド脇にある電気のスイッチをオフにして、スタンドライトを灯しては押し倒される。

 「ん、んふっ・・・」

 「それに、俺が上だからな」

 「ん…。……もしかして、まだ根に持ってる?」

 「あんな思いは、したくない」

そう言って、英さんは俺の首筋に唇を這わせてきた。

 「あ・・・・」

鎖骨から胸へ、腹から脚へとキスをされていく。

 「あ、あ…、ひ、ひか・・、り…」

 「付けてあげよう」

そう言われたが、何の事か分からなかった。

何かを俺のに被せてる感がする。

 「ん・・、な・・に?」

 「ん、これだよ」

と言っては、俺の腰を持ち上げて見せてくれたのは…。


ぶっ・・・・。


 「なっ、なんで」

 「必要だろう。汚したら怒られる」

まあ、それはそうだろうけど…。

うわぁ、恥ずかしい…。


英さんは、くすっと笑って言ってくる。

 「なに、これぐらいで真っ赤になってるの?」

 「そう言ってくれるけどね…」



英さんの手は、俺のを扱いてくる。

 「ん、ん、ん・・・・・」


俺は、自分のにアレが被らされてると思うと、もっと羞恥心が出てきた。

その内に、英さんの指が俺の中に入って来ては動き出す。

 「あ、あ、ああ・・・」


そして、英さんのが挿し込まれてくる。

 「くぅ・・・」


英さんが動く度に、英さんの汗が、俺の身体に落ちてくる。

 「う、うう…、ふぅっ・・・」


 「あっ、あ、あ、そ、そこっ・・・・」

 「なつ…」

 「ひ、ひか・・」


ラストを掛けてるみたいな動きになってきた。

英さんの走りを見る事って無いけど、この腰の動きで分かるような気がする。

体の線は細いが、安定したリズムに鋭さとスピード感。

それに短距離では感じる事の無い、長距離での持久力と耐久力。

なんて、悠長に考える事は出来なかった。

 「あっ・・・、あ、あ、あぅっ・・・」

 「な・・・、っ・・」

 「あ、あ、あ、・・・あああっ」



凄く腰に来た感がある。

でも、俺の中に放たれた英さんのモノは、俺の中に飛び散って無い。

という事は、英さんも被せてるのか。


俺と同じ…、コンドームを。



汗びっしょりの英さんに抱かれて、俺は眠りの縁に居た。

だが、英さんは言ってくる。

 「夏生。もう1回するぞ」

 「眠い…」

 

くすっと笑われてしまった。

 「まあ、良いか。明日は飛ぶからな」

 「そうだよ…。飛ぶんだよ。気持ち良いだろうな…」

 「ああ、最高に気持ちが良いぞ」

 「ん。楽しみ・・・」



眠りに落ちる時、俺の頭にはプールでの言葉が浮かんできた。

 『 俺は来年、あそこへ行く』

 『誰かを好きになる事はない、と思っていた。でも、言わないといけない。そう思って…』

・・・英さん。

長野で生まれ育ったのか。

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