第9話 SFの科学的説明

SF警察の名言に、


「シミュレーションした時に解説不能に陥ったり、理論破綻するモンは全部SFから排除だ!」


 というものがあるという話である。

 小生、初めて聞いた言葉なのであれだが、おそらく『科学的説明をできないSFはSFではない』という意味かなぁーと思う。


 確かに昔のSFでは、読者が理解していようがいまいが、科学用語バリバリで説明するものが多かったような気がする。

『プルトニウム186』という架空の科学用語から一つの作品を生み出した有名な作家もいる。

 つまり、SFというのは本来、現存するもしくは架空の科学用語から生み出される作品郡のことではなかろうか?

 

 だが、しかし待てよ。

 最近では魔法を科学的に説明しようとしている作品も多い。

『魔法』というファンタジーに明確な論理(理論)を持たせようとしているのだ。

 仮にそれを『魔法科学』と呼ぶならば、これを扱う作品は科学的説明ができるためSFなのだろうか?


 うーん、どうだろうね。

 小生、プリンを食べながら考える。


 そういえば、『発達した科学は魔法を変わらない』という言葉があったような気がする。それが本当ならば『ファンタジー』と『SF』は最終的に同じような作品に行き着くのかもしれない。


 その言葉を言った誰かは、もしかするとそこまで想像していたのかもしれない。まるで予言のような言葉である。


 小生、恐ろしくなってプリンを追加注文することにした。

  


<ぷりん>


    

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る