2016/10/28(金)騎馬戦

10/1、幼稚園に通う息子の運動会だった。

随分前の日記で書いた通り、父母対抗リレーに出た。

徒競走と聞いていたが、前日のプログラムを見て、障害物のリレーであることを知った。

私は、1位でバトンを受け取り、無事、1位で次の人に渡すことができた。


その後、息子と騎馬戦に臨んだ。


騎馬戦は、この幼稚園の恒例演目だ。

去年同園を卒園した娘も、背中に乗せた。

(親が子供を肩車するのではなく、オンブして行う。)

背が高くない私は不利だ、と考え、長女の時は、相手の後ろに回り込みコソ泥のよう動いていた。

結果、2戦し、帽子を取ることも、取られることもなかった。

競技後に娘から怒られた。

「パパ、なんでまえにいかないのー!」


今年こそ、と並々ならぬ気合を入れて臨む。


横並びの自軍中央の最前線に陣取る。

スタートの号砲と共に、一直線に全力ダッシュ!!

敵陣に単騎突入!

驚いたのか、彼らは道を開けてくれた。

敵陣をブチ破ったところで、進行方向を左に移し、敵右翼の背後に回った。

左翼の味方と挟み撃ちの陣形が整った。


やったね、パパ超カッコイイ(^-^)v

って思ってたら、眼前に広がる敵右翼が私達親子に次々と襲い掛かる。

背後に回った2秒後には、左右を包囲されたよ・・・


息子に大声を掛ける。

「ビビんな!帽子を取られなきゃ、負けじゃない!逃げるぞーーー!!」


左右に高速ステップ、上下にウィービングしながら、敵のママ+子供の場所を突き破って、自陣に引き返してきた。

上を見ると、、、息子は帽子を取られていなかった。

相手の帽子も取ってもいなかったけど。


我々が落ち着いたところで、終了の笛が鳴る。

担任の先生が、園児達から帽子を受け取り、一枚づつ上へ投げて数える。


「1・2・3・・・」


私達親子は、一騎で背水の陣を敷いて、挟撃の策を成し遂げた。


しかし、

「・・・9・10・11」


我々の指揮官、もとい息子の50代と思われる担任の女性教諭が、投げる帽子が無くなった、とベロを出して残念そうな顔をした。

彼女が哀れに思えた。



気を取り直し、2戦目。

同じくスタート同時にトップギアで敵陣中央に向かう。


他の味方の追随を許さない圧倒的なスピードで敵戦線に到達。

しかし今度は、そこを少し入った所で止まった。

味方が後から来るから、背後は取られない。

先程よりも激しい動きで、弱い敵(背の低い親に乗った子供)へ近寄っては、離れる。

何度もヒット&アウェーを行うが、敵の帽子が取れない。

「行け、行け、行けーーー!帽子、取れー!!」

と叫ぶも、その後も、敵の帽子は取れなかった。


終了の合図で、自陣へ戻る。

やはり、息子は帽子を取っていない。取られてもいなかったけど。


カウントすると、我が軍は、またも負けだった。

先生が泣いているフリをして、目の下を両手で擦っていた。

彼女に対して、ウンザリした。


家族席に戻ると、妻が解説してくれた。

第一戦目のスタート直後、私が急加速した為、息子は振り落とされそうになった。

以降、2戦目の最後まで、息子は暴れ馬から落ちないよう、片手で私の肩から胸のを掴んでいた。

もう片方の手は、帽子を取られないよう、頭を強く抑えていたらしい。

妻は、息子はよくやった、と言っていた(-_-;)

息子から、こわかった、と言われた・・・。

ちなみに、パパも君の担任の先生がこわかった。



5年後は、末娘の番だ。次こそは(ーー)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る