初恋1
昔話しを書く。
初恋の話しだ。
人それぞれに恋愛の経験はあるだろう。
そしてその中には喜劇、奇跡的なモノもあると思う。
しかし私の初めての恋の行方も、滅多にないことだったと思う。
登場人物や施設の名称は変えた。
しかしこれから語る物語は、全て実話である。
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1.出会い
高校2年生の時、1994年10月下旬。
私立の共学に通っていた。
いわゆるマンモス校であり、一学年で600名、全校生徒で2000人近くの学生がいた。
そんな雑踏の中で過ごしていたが、毎日がとても楽しかった。
勉強は出来なかった。しかし、クラスメイトとたくさん遊んで、加入していたバトミントン部では仲間達と日が暮れるまで汗を流していた。
充実した学生生活を送っていたと思う。
翌月の11月初旬には、学校の文化際が予定されていた。
バトミントン部に属していた私は、そこでカレー屋さんを出店することになっていた。
文化際の数日前だった。
部活の練習の前、カレー屋さんの準備をしていた。
休憩にしようという話しになり、同級生で部長の渡辺と校舎内のベンチに座った。
この時期は、学校の色々な人から声を掛けられた。
「こんにちは。文化際でお化け屋敷やるんですけど、割引チケットをどうぞ!」
「ちょっといいですか?1-Dで喫茶店をやるんですけど、無料券をあげます。」
「吹奏楽部ですけど、コンサートをやります。よかったら見に来て下さい!」
そんな中、1人の女性が私達に声をかけてきた。
「渡辺君!今、時間いい?」
渡辺「ん?大橋さんじゃないか!?いいよー、どうしたの?」
大橋「文化際で私達のクラス、うどん屋さんをやるんだ。よかったら、来てよ。割引券をあげるから。」
私は渡辺が券を取る時に初めて彼女の顔を見た。
驚くほどの美人だった。
顔が小さく、鼻は高い。
少し吊り上がった二重の目だった。
乱れのない黒髪は、束ねられることなく、肩先まで自然に伸びていた。
とくにかく美しかった。
その直後のことを覚えていない。
おそらくその状況を考えると、大橋さんと話したと思われる。
しかし、全く分からない。
次の記憶があるのは、彼女が立ち去って、渡辺に今の
渡辺「俺と一年の時に同じクラスだった、大橋カスミさんだよ!知らないの!?」
彼女のことは、知らなかった。
同じクラスではなかったからか、多くの学生がいたからか、はたまた異性と喋るのが極端に苦手だったからか、彼女の顔も名前も知らなかった。
渡辺「キレイだよな、俺らの学年でトップ5に入るよ。」
渡辺「牧野さんだろ、石橋さんだろ、・・・」
渡辺が挙げた人たちの全てと、同じクラスになったことはない。
当然、彼女達とも話したことはなかった。しかしそれら美人集団の全員の名前と顔は知っていた。いずれも、ブラウン管に映っていても、不思議ではない容姿だったから。
渡辺「牧野さんさ、バスケ部の柴沼と付き合ってるんだってさ。俺さ、彼女が・・・」
渡辺の話題は、牧野さんや石橋さん達に移っていたが、私は大橋さんのことが気になった。彼の話しを遮り、大橋さんに話題を戻した。
大橋さんは、私の隣のクラスの2年C組だったこと、1時間以上掛けて学校へ通っていること、中学時代はバスケ部で今は部活に入っていないこと等を、渡辺から聞いた。
私は2年D組だった。先のアイドル達と同じくらいの容姿を持つ子が、隣のクラスにいたのは特に驚きだった。
『 大橋カスミ 』
異性に興味はあったが、ここまで意識したことはなかった。
これが私の初恋の始まりである。
続く
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あとがき(ん、違うか!?中書き?)
私は今、電車を使って通勤している。
会社までの移動時間が長く、車中でほぼ毎日、カクヨムの投稿小説を読んでいる。
おもしろいなぁ、と思うこともあれば、
・・・・・・、と思うこともあったよ(^_^;)
けどね、今日、分かった。
物語を投稿している人達って、凄いぞ。
上の文章、小説っぽく書いたけど、ここまで仕上げるのに3時間くらい掛かったよ。
難しい、ストーリーを書くのって。
今まで読んだカクヨム作品の作者様に感謝です<(_ _)>
そして上記の駄文を最後まで読んで頂いた方々に、ありがとうございます。
時間がある時に続きを書きます。
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