「ゴメンネ」

煩先生

 

息を呑む程

凍る素肌で

病室の君は

夢に微笑む


語尾の口癖

辛い筈なら

全て喩えて

泡沫を呼ぶ


花瓶が飾る

季節を喜び

君は薫りに

紅痕添える


骨で造りし

神様の匣は

美麗に奏で

朝を忘れた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「ゴメンネ」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ