「羊飼いの舌」

煩先生

 

牧歌で憩い

悪魔と潜む

幼い素顔は

無垢に蠢く


涙を食んだ

蛍の如くに

憂愁さえも

強欲となる


夜道の雨は

本性を磨く

刃物が沈む

可愛い生贄


開錠すれば

宇宙が溢る

口笛響いて

神は黙った

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「羊飼いの舌」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ