第26話 Jet car,XR-2
「通りを抜けて、街まで飛ばせ!」
今回も、なかなかスリルのある逃走劇になりそうだ。
「ロジャー、ミッフィー、追っ手が来たぞ!」
まさかこんなクラシックカーで逃げる羽目になるとは。
今回の獲物は町外れの遺跡から出土した「アンチグラビティデバイス」…平たく言うと反重力装置。方舟の事故以前のテクノロジーというものが、果たしてどんなものかはわからないがピーターは自分の船に装置を組み込み、エンジンの負担を軽減するつもりだった。
町外れの遺跡、といっても、この時代でも懐古趣味嗜好者は発掘した車や家具、端末機からファッションに至るまでレストアしてコレクションするものたちの巣窟だった。
「面倒くさい!ぶっ放してやる!」
そう言ってミッフィーが担ぎ上げたのは、対歩行戦車ミサイル、通称「グスタフ」だった。
ピーターはロジャーと顔を見合せ、思わず二人で叫んでいた。
「出たぁ~っっっっ!!!!!
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