第24話 「Bullet」under the blue sky
その男のトラックは地金のジュラルミンの地金むき出しで、流線形のキャビン形状と相まって、さながら疾走する姿は弾丸のようだった。
砂漠地帯。晴天。もっとも、それ以外の天気があるはずも無いが。
化石燃料で駆動するマシンでトランスポーターを生業にしている者はそう多くない。
砂漠では空賊に荷を狙われることが多いからだ。
男の名はドーザー。本当の名はさておき、少なくとも商売敵にはそう呼ばれていた。彼の仕事のスタイルに、その名で呼ばれる理由があった。猪突猛進、直線勝負のスタイル。すべてをなぎ倒す勢い、まさにドーザーブレードである。
彼の愛車はこの時代ではヒストリックカーの部類に入る、大戦前の古い商用トラック、Mzd オート3。だがフロントフォークに改造がほどこしてあり、幅広のモンスタータイヤを備えていた。さらにニトロを搭載し、直線での勝負ならば誰も彼のトラックに追いつけなかった。
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