第13話 (sexy and)seventeen
レインメーカーの装備、ハロゲン弾。各レインメーカーによって、オリジナルの仕様になっている場合が多く、機体のカタパルトから射出される仕組みも、さまざまだ。
彼らの雨乞いのスタイルによってハロゲン弾のサイズなども異なっているため、どのレインメーカーの仕事か、判断する材料でもあった。
Division AKにはレインメーカーのギルドが存在する。その中でも腕利きと言われるのは一握りだった。
ニコラス ゼクスは紛れもなくトップクラスのレインメーカーである。
彼のハロゲン弾は特徴的な白いカラーのミサイル本体に、11月の聖人ニコラスのエンブレムに、ゼクスを意味する6本の赤いライン。
彼自身はこのハロゲン弾を「seventeen」と呼んだ。
ハロゲン弾の弾体の中には、主に、第17族元素、つまり、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンなどを原料とした化合物が充填されている。
ニコラスの「seventeen」には、ヨウ化銀を原料とした化合物が使われている。
このサイコーにsexyな弾体は、彼の相棒と呼んで差し支えないだろう。
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