第12話 Machine gun etiquette

「マシンガンを扱うには、お作法があるのさ。」

いまごろ、あんたの言葉を思い出すなんてな。

「インドアアタックの実戦なら、お前、今ので殺られてるぞ。」

うるせえ。いつもそう思っていたっけ。

こんな冷静に過去のことを考えるなんて、俺もヤキがまわったな。


「早く走れないなら、ポイントマンは他に譲ることだ。その分、援護にまわってやれ。バックアップが優秀ならば、大概のミッションは成功する。」

「広い建物ならば、まず梁に登れ。気配を消して空気の流れを感じるんだ。ポイントマンが目標を捕捉したら、雨のように弾を降らせてやれ。」優秀なポイントマンだった上官は、あのミッションで裏切りに会い、帰ってこなかった。俺は梁の上で声を殺し、気配を消して一人生き残ってしまった。

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