マシンガン

M249

 FNハースタル社の米国現地法人であるFNH USAが製造した軽機関銃。

 アメリカ軍の各部隊に小部隊の火力不足を補うべく広く配備されているほか、日本の自衛隊も「5.56mm機関銃」という名前、「ミニミ」の愛称で使用する。

 ガス圧作動方式の空冷軽機関銃で、容易に銃身交換が行える構造になっている。前方に折畳式の二脚を備えるほか、三脚に取り付けることもできる。

 5.56mmNATO弾をベルトリンクで給弾するほか、M16突撃小銃などに使用されるSTANAGマガジンも使用できる。


M60

 アメリカで開発された汎用機関銃。

 ベルトリングで給弾される7.62mmNATO弾を高い発射速度で長射程に発射することができ、長距離戦闘でも近接戦でも、攻撃にも防御にも有効。

 1950年代後半からアメリカ軍の代表的な汎用機関銃として、ベトナム戦争を始めとして多くの戦いで使用された。

 アメリカ軍では後継機種に置き換えられつつあるが、いまだ様々な用途で残っている。オーストラリアなどいくつかの国では現在も使用されており、生産も継続している。


MG42 / MG3

 MG42は1942年にナチス・ドイツにより開発・製造された汎用機関銃で、MG3はそれを大戦後の運用状況にあわせて再設計したもの。ドイツ連邦軍をはじめとする多数の国で採用されている。

 MG42は7.92x57mmモーゼル弾を、MG3は7.62mmNATO弾をベルトリンクで給弾する。

 毎分1,200発以上もの驚異的な連射能力から「ヒトラーの電動のこぎり」と恐れられた。

 プレス加工を多用することで、従来の機関銃のおよそ半分の人手や低いコストで製造でき成功を収めた。


ブローニングM2

 ジョン・ブローニングが第一次世界大戦末期に開発した重機関銃。

 1933年にアメリカ軍に採用されたが、信頼性や完成度の高さから今でも世界各国で生産と配備が継続されている。日本でも「12.7mm重機関銃M2」という名称で採用されている。

 ベルトリングで給弾される12.7mmNATO弾を音速の3倍の速度で連射できる。

 800m先の標的にも正確に命中する命中精度を誇り、狙撃銃として使用されたこともある。これがM82対物ライフルが開発されるきっかけになった。

 第二次世界大戦時、弾薬ベルトの長さが9ヤードだったため「9ヤードをお見舞いしろ!」という表現が生まれた。


M134

 GE社が開発したM61A1バルカンをスケールダウンした、7.62mmNATO弾を使用するガトリング銃。

 軍用ヘリコプターが地上目標に対して制圧射撃するのが主な用途で、側面ドアの銃架に装着される。

 普通の重機関銃のように三脚を備え付けて地上で使用することもでき、車両に搭載して「射程の長いショトガン」として用いられる。

 フィクション作品ではよく一人で抱えて使用しているが、本体重量だけでも18kgあるのに加えて大量の弾薬、大容量バッテリーを持ち歩く必要があり、さらに反動も人間には耐えられないほど強烈なため携行兵器として使用するのは非現実的。

 最大で100発/秒の発射速度を誇り、生身の人間が撃たれれば痛みを感じる前に死ぬことから「無痛ガン」の愛称がある。

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