サブマシンガンとは

サブマシンガン、日本語で短機関銃。


サブマシンガンとは、拳銃弾を近距離に連射する銃です。


起源は第一次世界大戦に遡ります。

当時は地面に溝を掘ってその中から敵を撃つ塹壕戦が戦いの中心で、当然塹壕の中は狭いです。なので塹壕に侵入したときに使う武器として小銃は大きすぎて扱いにくいものでしたが、短機関銃は小さく狭い空間での取り回しが容易で、連射も利いたのでドイツ軍では優先的に配備されました。

第二次世界大戦においては、連射で弾幕を張ることができる短機関銃は、狙撃が必要な小銃に比べて新兵の訓練時間が少なくて済むこと、構造が単純で安価であることなどの理由から大量生産されました。

それ以降では突撃小銃が普及したため護身用途が中心になりました。


第二次世界大戦までの短機関銃は、「オープンボルト」と呼ばれる動作方式です。これは引き金を引いた瞬間にボルトが前進し弾薬の雷管を叩いて発射する作動方式で、部品数が少なくなるため耐久性に優れますが、重いボルトが前後に激しく動くため命中精度がとても低くなってしまいます。それでも塹壕戦などにおいての使用用途は「弾幕をばら撒く」ことなのでそれほど問題ではありませんでした。


近年ではオープンボルトはあまり使用されず、「クローズボルト」がよく使用されます。これは内部構造的には「拳銃弾を使用する突撃小銃」のようなもので、オープンボルトよりも反動が少なく命中精度が高いですが、連射能力や耐久性はオープンボルトに比べて劣り、また高価でメンテナンスを怠ると動作不良を起こすため、従来の使用目的であれば無用の長物です。

ですが「連射ができ命中精度が高く、威力が高すぎない武器」は、警察などが犯罪者を制圧するための武器としては最適なため、現在は警察や特殊部隊で使用されます。日本の特殊部隊「SAT」でも使用されています。


操作手順はオープンボルトの場合

・マガジンキャッチを操作して空マガジンを出す

・マガジンを装填

・(ボルトが前進し放しの場合)ボルトハンドルを操作する

・引き金を引く

となります。

クローズボルトの場合の操作手順はアサルトライフルの項を参照してください。


現代が舞台の作品なら、ギャングなどの犯罪者がオープンボルトの短機関銃を、法執行部隊がクローズボルトの短機関銃を使用したりと、登場する機会は多いことでしょう。

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