種類別の解説

ハンドガンとは

ハンドガン、別名ピストル、日本語で言うと拳銃。


ハンドガンの特徴は大きく分けて3つです。

一つ目は「小型である」こと。

小型で携帯性に優れ、護身用としてや、主兵装の予備として持ち歩くのに適しています。隠し持つのにも便利です。

しかし、小ささ故にバレルが短くなり、射程が短くなってしまいます。


二つ目は「拳銃弾を使用する」こと。

拳銃弾は、火薬の量が少ないため反動が少なくなっています(マグナムを除く)。

ハンドガンはコンパクトな分バレル長が短く弾が加速しにくいため、口径を大きめにすることでパワーを稼いでいます。


三つ目は「片手でも射撃ができる」ことです。

上記の通り拳銃弾は反動が少ないため、片手でも射撃が出来ます。

しかし、片手だと狙いにくいので基本的には両手で射撃します。



ハンドガンには大きく分けてオートピストル(自動拳銃)とリボルバー(回転式拳銃)の二種類が存在します。


オートピストルは、多くの場合マガジンで弾を装填し、セミオート方式で射撃するハンドガンです。

撃ち方として一般的には、

 ・マガジンを装填する

 ・スライドを引いてチャンバーに弾薬を装填する

 ・引き金を引く (以降、弾切れになるまで引き金を引く度に発砲)

リロードは、

 ・マガジンキャッチを操作して空マガジンを出す

 ・換えのマガジンを装填

 ・(ホールドオープンしている場合)スライドストップを操作

 ・発砲準備完了

という手順で操作します。


オートピストルは、リボルバーと比べて瞬間的にたくさんの弾を撃ち込むことができ、リロードも早いですが、耐久性では劣ります。

サプレッサーなどのアクセサリを装着できるのも長所のひとつです。

軍用などで使用される拳銃はオートがほとんどです。ライフルなどのメイン装備が何らかの理由で使用できなくなったときに使用されます。



リボルバーは、シリンダー(回転式弾倉)に弾薬を装填してそれを回転させつつ射撃するハンドガンです。

一般的な撃ち方は、

 ・ラッチを操作してシリンダーをスイングアウトさせる

 ・イジェクターロッドを操作して空薬莢を排出する

 ・シリンダーに弾薬を装填する

 ・シリンダーを戻す

 ・(シングルアクションの場合)ハンマーを起こす

 ・引き金を引く

リロードも同じ手順で操作します(スイングアウトができるものの場合)。


リボルバーは、オートよりも耐久性や堅牢性に優れ故障に強いですが、装弾数が少なくリロードも手間がかかるので瞬間火力では劣ります。

その堅牢性から、マグナム弾の反動に耐えられるので使用弾薬としてよく採用されます。

民間人が護身用や狩猟用としてよく使用します。ひと昔前の警察でも使用されていました。今日では軍用としてはほとんど使用されません。



ハンドガンの作動機構にはシングルアクションとダブルアクションの二つがあります。

シングルアクションは射手があらかじめ撃鉄を起こしておいてから発砲する機構です。リボルバーはシングルアクションアーミーが、オートではM1911などが該当します。

ダブルアクションは引き金を引くことで撃鉄が起こり、そのまま引ききると発砲される機構です。リボルバーはS&W M60などが、オートではグロックなどが該当します。


弓矢で例えるならば、シングルアクションは弓を引き絞っている状態、ダブルアクションは矢を添えているだけの状態になります。


シングルアクションは引き金を少し引くだけで発砲できるので、撃鉄を起こしてさえ居れば素早く発砲できますが、その分暴発を起こしやすいという事になります。

ダブルアクションは引き金を引く長さがシングルよりも長いので、素早く撃つ、という面では劣りますが、その分暴発の可能性は低く、またハンマーが起こっていなくても撃てるという利点があります。


最近の拳銃はシングルとダブル両方ができるものがほとんどです。

ハンマーの起こっていない(デコッキングされた)状態で持ち歩き、初弾はダブルアクションで、二発目以降はシングルアクションで運用します。


ハンドガンは、殺人事件の凶器として、猟師のバックアップとして、護衛の装備としてなどなど、創作に登場する機会が最も多いことでしょう。

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