サブマシンガン
イングラムM10
アメリカで開発された短機関銃。MAC10とも呼ばれる。
もともとは特殊部隊向けに開発された。
シンプルな機構で動作不良が少なく頑丈、サイズも重量も非常に低い。
連射能力も高く、32発をわずか1.5秒で撃ちつくすほど。
しかしその連射能力と、重量の少なさ、オープンボルトという動作方式から反動がとても大きく命中精度は劣悪。
価格の安さと殺傷能力の高さから犯罪者やギャングに好まれた。
派生型にM11があり、更に小型化、更に連射能力が高くなっている。
民間向けにセミオート限定仕様のM11が販売されたが、実は簡単にフルオートに戻せるという欠陥品。ギャング達にさらに速い連射速度を提供することになってしまった。
使用弾薬は9mmパラベラム、または.45ACP弾。マガジンサイズは16または32発。
UZI
IMI社が販売している短機関銃。
M10と似た形状、同じオープンボルト式という、第二次大戦後の軍用サブマシンガンとしてオーソドックスな設計である。堅牢で整備も容易なため信頼性が高い。
全スチールなので重量が大きい。しかしこの重量により反動制御は幾分容易になっている。
小型化したミニUZI、さらに小型化したマイクロUZIなどのバリエーションがあり、要人警護等に用いられていた。
トンプソン M1
1942年に米国で開発された短機関銃。
トミーガン、シカゴタイプライターとも呼ばれる。
禁酒法時代のアメリカ合衆国内において警察とギャングの双方に用いられたことで有名。
頑丈な構造を持ち、耐久性と信頼性に優れ、5kg近い重量のおかげでフルオート射撃を制御しやすい。動作方式はUZIなどと同じシンプルブローバック。
使用弾薬は.45ACP、マガジンは20発または30発の箱型マガジンと、50発または100発のドラムマガジン、の4種類がある。
H&K MP5
ヘッケラー&コッホ社が開発した短機関銃。
現代を代表する近代的な短機関銃。
命中精度が高く、対テロ作戦部隊などでは標準的な装備となっている。
動作方式はアサルトライフルと同じ「クローズドボルト」で、発射時の動作パーツが普通の短機関銃よりも少ないため命中精度が高くなっている。
使用弾薬は9mmパラベラム弾、マガジンサイズは30発。
基本形MP5のバリエーションにはA1~A5があり、短縮モデルMP5KのバリエーションもA1、A4、A5がある。
アタッシュケースに偽装した「MP5Kコッファー」という変り種バージョンもある。
FN P90
FNハースタル社が開発した
既存の拳銃弾を使用せず、ライフル弾のような形状をした、5.7mmの専用弾薬を使用する。この弾薬はハードターゲットに対しては貫通力が高く、ソフトターゲットに対しては命中すると縦方向に回転して抉れる。
人間工学を考慮した独特な形状のブルパップ方式なので、反動制御が容易。
また独特な構造のマガジンにより50発もの弾薬を装填できるが、素早いリロードには熟練を要する。
H&K MP7
ヘッケラー&コッホ社がP90に対抗すべく開発したPDW。
デザインはP90と異なり、上記UZIのような小型短機関銃と似たシルエットで、全長が短くなっておりPDWに求められる隠密性に特化したデザインになっている。
P90が独特の操作法を要するのに対し、こちらは上記MP5と同様。MP5を使えるなら容易に使用できる。
各所にレールシステム、そして伸縮ストックを備えており、「PDW」としての性能はP90よりも上、と言われている。
使用弾薬は4.6mm専用弾、マガジンサイズは20または40発。
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