アサルトライフル
AK-47
世界で最も有名なライフルといっても過言ではないほど普及している突撃銃。
使用弾薬は7.62mmロシアンショート、マガジンサイズは30発。
1947年にミハイル・カラシニコフによって開発され、1949年にソ連に採用された。
特徴は何と言ってもその耐久性である。高温多湿のベトナムだろうが、極寒のシベリアだろうが、砂を被ろうが泥水に浸かろうがバリバリ撃てる。
「半年以上泥の中に埋もれていたAKを取り出してみたら正常に動作した」という逸話まで存在する。
その秘訣は機関部のゆとりにあり、このゆとりによってゴミが混入してもふるい落とされ、また熱膨張の影響を受けにくくなっている。
また部品数が少なくなっておりメンテナンスもお手軽。
ベトナム戦争でその効果を発揮し、米軍も
派生型も数多く出ており、本家のものだけでも
・AK-47 (初期型)
・AKS-47 (折りたたみストックを搭載)
・AKM (近代化改修モデル)
・AKMS (AKMに折りたたみストック)
・AKMSU (AKMSカービンモデル)
・AK-74 (5.45mm弾を使用する)
・AKS-74 (AK-74に折りたたみストックを搭載)
・AKS-74U (AKS-74カービンモデル)
・RPK(AKMの分隊支援火器モデル)
・RPK-74(AK-74の分隊支援火器モデル)
・PKM(汎用機関銃モデル)
・AK-100~AK-108(西側諸国向け5.56mm弾使用モデル)
・SAIGA-12(セミオート散弾銃モデル)
・PP-19 Bizon(ヘリカルマガシンを使用する9mm短機関銃モデル)
と、実に多彩なバリエーションがあり、また海外でもライセンス生産品、違法コピー品などが大量に作られている。
有名なものでは「IMI ガリル」や「56式歩槍」など。
今日で問題になっている某過激派団体が使用するものもこれのコピーである。
M16
ユージン・ストーナーによって開発されたアメリカ軍制式の突撃銃。
使用弾薬は5.56mmNATO、マガジンサイズは20または30。
AKと比べると命中精度や反動制御のしやすさに優れる。
小口径弾、アルミ合金製の本体という、開発当時としては斬新な設計思想はその後多くの国やメーカーに影響を与えた。
プラスチックを多用しているため、「ブラックライフル」の異名を持つ。
国内外に派生型のものが多数存在し、
・M16(初期型)
・M16A1(改良型)
・M16A2(フルオートから3点バーストに変更)
・M16A3(3点バーストからフルオートに変更、米海軍制式)
・M16A4(ピカティニーレール等を搭載、拡張性が上がった)
・M4カービン(短縮モデル)
・SR-25(狙撃銃モデル)
などがある。
ベトナム戦争に投入されたが、規格の合わない弾薬の使用や手入れ不足により動作不良が多発した。
SG550
シグ社(現スイス・アームズ社)によりスイスで開発された突撃銃。
M16系突撃銃の影響を受けて開発されたが、動作機構はAK-47を単純化させた独自のもの。
スイスは永世中立国であり、攻められる可能性はあっても攻める事はない前提である為、防御重視の性能特性としているのが特徴。
量産型ライフルとしては、「300mの距離で人に当たる程度」であるAKやM16とは異なり、そのまま狙撃銃に改造できるほど命中精度が高い。
スイスでは国民皆兵を理念としている為、有事の際の召集に持参し即戦力として動けるように、もしくは自主的に民兵組織を結成し侵攻勢力に対抗できるように、軍を退役した者にこの銃が貸与されている。
SG551、SG552などのバリエーションが存在する。
専用の5.6mm弾を使用する。マガジンサイズは30発。
5.56mmNATOも使用可能だがその場合命中精度が落ちる。
FAMAS
筆者の嫁。サン=テチヘンヌ造兵廠で開発・設計された突撃銃。
フランス軍制式装備。
「ブルパップ方式」が採用されている。機関部を後ろに設けることによって全長を短縮しつつバレル長を確保でき、反動の制御もやりやすくなっている。
ブルパップ方式の欠点の一つである照準のしにくさを解決するため、大型アイアンサイト兼キャリングハンドルと二脚を標準装備している。
まともに照準もできない素人は触るな。
作動方式は他に見られない、レバー遅延タイプのディレード・ブローバック方式で、殆どの突撃銃で採用されるガス作動系の方式より命中精度は高めだが異物や劣悪な環境には弱めとされている。
ぞんざいに扱うことは俺が許さん。
2つのセレクターで安全、セミオート、3点バースト、フルオートの4つのモードを切り替えることができる。流石。
初期型のF1、改良版のG1、G2、近代戦闘向け改修モデルのFelinなどのバリエーションがある。
使用弾薬は5.56mmNATO、マガジンサイズは25または30発。
ステアーAUG
オーストリアのシュタイヤー・マンリヒャー社がオーストリア軍向けに開発した突撃銃。
これもブルパップ方式でだいたいFAMASと同じ利点を持つ。
取り回しが良く信頼性の高い銃として評価され、各国の特殊部隊で採用されている。
ブルパップ方式の銃の、どうしても治せない「持病」として、薬莢の排出口が射手の顔に近いところに設けられるため火傷しやすい、発砲音が発生する場所が射手に近いため難聴を引き起こしやすい、といった欠点がある。
照準のしにくさを解消するために、こちらは1.5倍オプティカルスコープを標準搭載している。
発展型のA2からはスコープの代わりにピカティニーレールを搭載している。
FN SCAR
FNハースタル社がアメリカ特殊作戦軍向けに開発した突撃銃。
5.56mm弾を使用するSCAR-Lと7.62mm弾を使用するSCAR-Hがある。マガジンサイスは20または30発。
SCARとは「Special operations forces Combat Assault Rifle」、すなわち「特殊部隊用戦闘突撃小銃」の略であり、その名の通り、バレルを交換して長さを調節可能、折りたたみストックを搭載、ストックを伸縮可能、ストック上部のチークパッドが上下に調節可能、ピカティニーレールを標準搭載しているなど、特殊部隊にはうれしい機能が満載である。
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