有名な銃の例

ハンドガン

ベレッタ92

 イタリアのピエトロ・ベレッタ社が設計した自動拳銃。

 1985年にアメリカ軍にて「M9」の通称で制式採用されている。

 使用弾薬は9mmパラベラム、マガジンサイズは15発。

 初期型のM92、発展型のM92F、M92FS、

 マシンピストルモデルのM93Rなどのバリエーションがある。

 「バイオハザード」シリーズに登場することで有名。


コルトM1911

 ジョン・ブローニングにより設計され、コルト社が開発した自動拳銃。

 1911年から上記のM9が採用されるまで実に70年以上アメリカ軍に制式採用されており、現在も使い続ける部隊も多い。

 100年経った今でもその精悍なボディと信頼性の高い構造、拳銃でありながらとてつもないカスタムが可能な自由度から軍や警察はおろか民間の射撃手にも高い人気を誇る。

 アメリカの対フィリピン原住民戦争の戦訓から、大口径の.45ACP弾を使用する。

 マガジンサイズは7発。

 「ガバメント」の通称で知られているが、これは「官給品仕様」という意味である。

 「ルパン三世」の銭型警部が使用することで有名。


シグザウエル P226

 シグ・ザウエル&ゾーン社が開発した自動拳銃。

 米軍の制式装備の選定試験でベレッタ92と最後まで争ったが価格の高さなどの理由により採用されなかったが、性能はベレッタ92よりも高く評価されている。

 長時間泥や水に浸けたあとでも確実に動作する耐久性を誇り、各国の特殊部隊に重宝されている。

 使用弾薬は9mmパラベラム、または.40S&W弾、または.357SIG弾。

 マガジンサイズは9mmだと15発、.40S&W弾、.357SIG弾だと12発。


H&K MARK23

 H&K社が開発した自動拳銃。

 「強装.45口径弾薬を使用、サプレッサーも着脱可能、悪条件下に耐えられて主兵装となる拳銃」という要望に完全に応えた拳銃。

 しかしその代償にサイズと重量が大きくなってしまい、これは「ライフルなどを装備した上で予備として持ち歩く拳銃」としては最大の欠点である。

 拳銃が主兵装になる状況を想定した結果であるが、そのような状況になることは無かった。

 使用弾薬は.45ACP弾、マガジンサイズは12発。

 ちなみに日本に限り、採用している部隊名の「SOCOM」の名前がこの銃の名前として通じる。

 「METAL GEAR SOLID」のソリッド・スネークが使用することで有名。


グロック17

 グロック社が開発した自動拳銃。

 強度上問題が無い部分にプラスチックが使われている。成型の容易さから生産性が向上し、軽量になったほか、寒冷地で使用する場合、冷えた金属に皮膚が張り付く事故を防ぐことができる。

 独自の「トリガーセーフティ」を備えており、引き金に手をかけないと発砲できなくなっている。

 グロック社はもともと銃器開発メーカーではなく、その機構や設計思想はそれまでの軍用拳銃のスタイルに囚われないものであり、発表当時は特殊な機構や材質、デザインから敬遠され、「テロリスト御用達」とまで言われたが、現在では各国の軍、警察に採用されている。

 バリエーションが豊富で、基本形の17、フルオート機能を搭載した18、18C、コンパクトモデルの19などがある。

 17の使用弾薬は9mmパラベラム、マガジンサイズは17発。

 

デザートイーグル

 イスラエルのIMI社が開発した自動拳銃。

 自動拳銃としては珍しい、マグナム弾を使用する拳銃。

 通常の自動拳銃の機構ではマグナム弾の反動に耐えられないため、これは「ガス圧利用方式」という、これまた自動拳銃としては珍しい動作方式を使用する。

 「反動の大きさにより小柄な人間や女性、子供が撃つと肩の骨が外れる」という描写がしばしば見受けられるが、これは射撃姿勢や扱い方のせいである。よって非力でもちゃんと撃てるし、逆もまた然り。

 .357マグナム版、.44マグナム版、.50AE版などのバリエーションがあり、.50AE版は自動式拳銃の中では世界最高の威力を持つ弾薬を扱える。

 .50AEの威力は高性能ボディアーマー着用者すらも一撃で倒せるほどで、「ハンドキャノン」の異名で知られる。

 さすがに軍用としては威力が高すぎるため制式採用された例はないが、フィクション作品などでは頻繁に登場する。

 マガジンサイズは.357マグナム版の場合9発、.44マグナム版は8発、.50AE版は7発。


H&K USP

 H&K社が開発した自動拳銃。多数の軍・警察・国家機関などに採用されている。

 グロックと同じポリマーフレーム製である。

 現代のダブルアクション拳銃としては珍しく、撃鉄を起こした状態でセーフティーを掛けて携行するコック&ロックが可能。

 操作系統は、アメリカ市場を睨んでコルト・ガバメントと同様の形式をとり、さらに左利きでも問題ないようマガジンキャッチをレバー式にし、無改造で左右両用にできるようになっている。

 使用弾薬は9mmパラベラム、.40S&W、.45ACP。

マガジンサイズは9mmだと15発、.40だと13発、.45だと12発。

 9mmパラベラム弾と.40S&W弾を使用するバージョンは、フレームなどが共通で、マガジンと銃身組み込み済みのスライドを交換するだけで口径の変更が可能。

 アメリカ市場を睨んだ.45ACP弾モデルでは先の2バージョンよりサイズが少し大きくなっている。



S&W M36ほか

 S&W社はリボルバー拳銃のメーカーとして有名。

 古いものでは坂本竜馬が愛用した「S&W モデル2」、

 日本の警察官が使用する「ニューナンブM60」の参考元にもなった「S&W M36」、

 .38Splと.357マグナムの両方が使用できる「S&W M19」、

 世界最強のリボルバーとして有名な「S&W M500」(実際の最強はPfeifer Waffen社の「パイファーツェリスカ」である)など、様々なリボルバーを開発している。

 M36は.38Splを使用、装弾数は5発。


コルトパイソン

 コルト社が開発したリボルバー拳銃。

 一挺一挺が職人の手作業により製作されており、「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれるほどの表面仕上げの美しさを誇る。

 照準の狂いを予防するべく銃身にベンチリブが付けられているが、後にその効果がないことが判明した後も「かっこいいから」残された。

 80年代からはコルト社の財政が苦しくなったため質が落ち、96年にはとうとう生産中止になってしまった。

 そのため初期モデルには相当な高値が付いている。

 .357マグナム弾を使用、装弾数は6発。

 「バイオハザード」にはこの銃の.44マグナムを使用するモデルが登場する。


コルト シングルアクションアーミー

 西部劇御用達のリボルバー拳銃。しかし開発されたのは1870年代前半であり初期の西部開拓時代には存在していなかった。

 シリンダーが固定式で、今日のリボルバーのようなスイングアウトはできない。 そのため一発ずつ排莢、弾薬を装填する必要がある。

 スピードローダーは使用できないので注意。

 この固定式シリンダーによりリロードの不便さと引き換えに耐久性が高くなっている。

 使用弾薬は.45LC、装弾数は6発。

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