第一章1  『おバカな果たし状』

「やっと……ネーム書き終わった」


 水曜日の午前六時三十分。

 木造二階建てボロアパートの廊下でむき出しの洗濯機がウーウーと唸る。

 階段を上がって突き当たりの二〇六号室。一人暮らしには十分な広さの1DKには、うすら光るスタンドライトの明かりだけ。


「これを早く、うらら先生に送らないと」


 大学ノートに走らせていたシャープペンシルを勉強机の上に置いて、ひきだしから大きめの茶封筒を取り出した。眠い。しんどい。倒れそうだ。ここ最近は、毎日のように徹夜が続いている。目の下のクマもすっかり肌の色に定着しやがった。


「ちくしょう、寝てられっかよ」


 誰に聞かせるわけでもなくそう呟くが、どうも睡魔には勝てそうになかった。

 このまま寝てしまっては、昨夜からの頑張りが全て泡沫の夢となって消えるので、洗面台に移動して冬の冷たい水道水で顔を洗った。冷たい、というか痛い。 いっそもう死んでやりたい気分になる。冬なんて大嫌いだ。でも、


「お前はもっと嫌いだ……化け物め」 


 鏡に映っているのは──極悪な三白眼をぎらつかせる魔獣、いや自分だった。

 福谷幸司、十六歳、高校一年生。春はいまだに来ず、彼女いない歴は歳の数だけで表せられる。つまりはモテない。それどころか友達と呼べる人間だってそう多くはない。

 どちらかと言えば温厚な性格のはずだ。それなのに、幸司が話し掛けようとすると、皆こぞってその場から逃げ出してしまう。元凶はやはり目の下のクマか。生まれつき目付きは悪かったが、なにもここまでは酷くなかった。こいつを放置しすぎたせいで、日常がどんどん悪化している気がする。曰く、

 

「へへっ……この顔じゃあ誰も寄って来ねえよな。俺が俺にビビるってどうなのよ、……顔面凶器にもほどがあんだろ」


 ついでに言わせて貰えば、幸司は蛇だ。

 たとえ相手が不良だろうがチンピラだろうが、この双眸をチラと向けただけでガンのくれあいに勝利する。

 決して睨んでるわけじゃなかった。ただこの魔眼の前では、誰もが蛙になってしまうのだ。自分を爬虫類に例えることでしか伝わらないこの絶望感。中学の頃から変な噂が流れ始めて高校生活の夏がやってきた時には、もう確信と言わんばかりに周囲がびびりだしていた。

 西中出身のゴジラて。もう爬虫類でも恐竜でもないただの怪物じゃねえか。俺は口から熱線なんて吐かねえぞ。

 しかし何を思おうと時すでに遅し。

 誤解をとこうにも全力ダッシュで逃げられ、肩がぶつかっただけで土下座され、満員電車なのになぜか自分の周りだけスペースが空いて、首筋まで刺青見えてる絶対その筋の人に「卒業したらうちに来いよ」とか言われちゃったりして、


「ぐぎゃああああああああああ──ッ! 俺は普通なんだッ! 普通なんだッ! 普通なんだぁあああ──ッ!」


 こんな風に毎日欠かさず、半錯乱状態のまま雄叫びをあげている始末だ。

 隣人には恐怖でしかないだろう。

 この前なんかは警察が訪ねてきた。いわゆる麻薬取り締まりというやつだ。

 

「っくしょう……俺がなにしたってんだ」


 悔しげに唇を歪めて、もう一度だけ鏡を見る。


「これ以上こいつの前にいたら石化しちまう。このアイギスの盾はやはり封印するべきか」


 ブンブンと首を振って洗面所から退避。気を取り直して裸足のまま、フローリングの台所へ。

 幸司にとって唯一のオアシスがこの空間だ。

 きちんと整理された調理器具と多種多様に揃えた調味料、そして銀色の光沢を放つクリンネスを交互に見やり極悪な笑みを浮かべる。

 一人暮らしを始めてから料理や洗い物をするようになった。きっかけはまた別にあるのだが、それでも一人暮らしという環境がそうさせたのだと思う。


「落ち込んだ時は料理に限るぜ。今日の朝ご飯は何を作ろうか、何を作ろうか、何を作ろうかな~」


 ご機嫌な様子で鼻唄を唄いながら、幸司(エプロン姿)は冷蔵庫を開けて食材を取り出していく。

 焼きそば袋一玉とキャベツに豚肉ともやし。後は冷凍室からパック詰めした白ご飯をサルベージするだけ。あ、眠気覚ましのレッドブル(栄養ドリンク)も忘れずに。


「くぁあ~キンキンに冷えてやがるぜ」


 プシュリ、と缶を開けていっき飲みしたら調理開始。

 脳天まで迸る強烈な微炭酸に「犯罪的だぁ」なんて呟きつつも、まな板にキャベツを置いて分厚くカットしていく。包丁さばきも、ここ半年間でめまぐるしいほどに上達した。これも日々の積み重ねとバイトのお陰だ。

 料理は上達すればするほどに楽しくなる。メニューのレパートリーも増えるし、おいしくなっていく自分の料理に対して喜びを隠せるはずもない。


「まあ自己満足なんだけどな。食わす相手もいねえし」

 

 そんな風に自嘲気味な感じで苦笑を漏らし、幸司は広げた豚バラ肉に塩コショウをまぶして、冷凍ご飯を電子レンジに投入した。

 500Wで二十秒。その間、フライパンにサラダ油をしいて、肉に軽く火を通しておく。ここでのワンポイントは肉が丸くなる前にサッと救い上げてやることだ。カリカリよりも脂っぽさを重視した結果である。カットしたキャベツは冷水にさらして、焼きそばともやしはボールの中で適当に刻んでやればいい。

 そうこうしているうちに、チン、と電子レンジが解凍完了の合図を鳴らした。

 

「やはり二十秒がジャストだな。冷や飯様の力を存分に振る舞ってくれ」

 

 あとは圧倒的火力でご飯がパラパラになるまで炒めるだけ。キャベツと炙り肉は自家製ソースに漬け込んで、ご飯がほんのり香ばしくなったところでもやしと刻みソバも全部投入。生のままソースに漬け込んだ理由は、水分を含ませるためだ。これにより蒸らす行程を省いて調理時間を短縮できる。

 最後の隠し味にちょいとコンソメ。 

 甘辛ソースを焦がさないよう豪快にフライパンをふって、おいしくなーれの魔法をかけた。

 じゃじゃーん、男でもお手軽に作れる簡単料理、ソバ飯の完成だ。


「っと忘れんうちに」


 お皿に盛り付け、先に洗い物を済ませておく。

 ゴミの分別もちゃんとやって、額の汗を拭い、ふぅと一息。

 自分でも言うのもあれだが、幸司はもう立派な主婦である。スーパーの特売日には毎度のように顔を出すようになったし、野菜や魚の鮮度もしっかりと確かめるようになった。

 成長したよな……俺、などと思いつつ、スプーンに山盛りのソバ飯を乗っけて口の中に突っ込みながら、もぐもぐもぐもぐと顔を頬張らせて咀嚼した。うん、うまい。シャキシャキの野菜と柔らかな豚肉がソバ飯の味を引き立たせている。自家製ソースも作った甲斐があった、めちゃくちゃ濃厚だ。


 親や妹が、幸司のこんな一面を見たら何て言うだろうか。ずぼらな性格だった自分が、家事をするようになっているのだ。たぶん相当驚くに違いない。

 それもこれも全部、


「ピュアラブや四季さんのお陰だよな」

 

 四季さんとは、この二階建て戸建『アイツ千草』の大家さんのことだ。幸司がここに引っ越してきてから何度もお世話になった、親切で頼りがいのある恩人。今でも困ったことがあれば、四季さんが夫婦で営むラーメン屋によく顔を出す。というより幸司のバイト先がそこだ。

 あまり甘えるわけにはいかないのだが、この町で身寄りのない幸司にしてみれば、四季さんのいる場所が第二の家に思えて仕方がないのだ。彼女はそういう人である。


 そして、ピュアラブ。

 そう、ピュアラブ・ストーリーとは、福谷幸司自身の血の結晶であり、言わば我が子のようなものである。

 熱いお茶でズズズと喉を潤すと、幸司は襖を開けて自室の本棚に視線をやった。まだ三冊だが、全巻揃った愛する漫画。極悪な目付きがこれを見つめる時だけ和らいでいる気がする。それはさながら赤ん坊をあやす、ヤクザのような絵面に近い。


 福谷幸司、十六歳、高校一年生にはもう一つの名前がある。それは親がくれた名前ではなく、いわゆるペンネームというやつだ。

 そう何を隠そう。

 彼こそがいま世間を騒がせる、漫画ピュアラブ・ストーリーの原作担当──「愛染式」その人であった。





 

 午前の八時ジャスト。

 行ってきます、と玄関のドアを閉めて幸司はボロアパートの階段を下りる。

 爽やかな紺色のブレザー姿だが、右手にはゴミ袋。左肩にはスクールバックを提げ、首には白いマフラーを巻いている。

 何か忘れているような気もしたが、お弁当は今さっき鞄に入れたし、多分問題はないだろう。

 徹夜のまま学校に行かねばならんとは、漫画家人生も楽ではない。今日はサボれない授業が、一限目からあるのだ。

 憂鬱そうに軽く目を細めて錆びだらけの階段を下りきると、


「おー幸司じゃねえか。今日は早いんだな」


 ダストボックスの前で欠伸をする女性が、ポリポリと頭を掻きながら話し掛けてきた。


 シワだらけの服装、ボサボサの銀髪。

 眠たげな目蓋。音の割れたガラガラ声。

 その女性の顔立ちはとても端正で、身長もスラッと高く女優のようなプロポーションなのに、現在睡魔と応戦中の幸司に対して、喧嘩を売るようなだらしのない格好だった。

 今時、銀髪なんてそうそうお目にかかれないだろう。まだバブル当時の余韻に浸っているのか、実際のところは聞いてみないと分からないが。

 ゴミ袋をダストボックスに放り込みながら、幸司はうすっ……と会釈をする。

  

「早いと言いますか、これが普通だと言いますか……俺いつも遅刻してるだけなんで」


「わあってるよそんなこと。私が中卒だからってバカにすんじゃねえぞクソガキが」


 キレた風な口調なのに、悪ガキのような笑みを絶やさず煙草に火をつける女性。そんな仕草が最高にかっこよく、だらしのない格好でも堂々とした様が逆に輝いて見えてしまう。家族以外に、幸司と面と向かって喋ってくれる数少ない知人──


「四季さんをバカになんてしませんよ。家族以外に俺を叱ってくれる人なんてそうそういませんし」


 そう、彼女こそが霧島四季(またの名を「館の魔女」)、このアパートの大家にして、幸司の心の拠り所と呼べる恩人である。近隣の住民からは、面倒見の良すぎる主婦で通っている。曰く、

 

「ここに住む連中はみんな何かしらの爆弾を抱えているからね。お前はただ目付きが悪いだけで、ここの連中に比べりゃまだまだ若い。中にゃ元ロシアンマフィアとかいるらしいし。私にしてみりゃ、お前が可愛すぎて仕方がないんだよ」


「いるらしい……って、ここの大家は四季さんですよね? てかそんな話……半年間も住んでんのに初めて聞きましたよ」


「入居させたのは鉄平だからアタシは関与してねえのさ。あいつがどんどんガラの悪い連中を入居させやがるせいで、今ではこの建物『悪魔の館』とか言われてんだぜ」


 ニシシと屈託のない笑みを浮かべて、四季は小さな借家を見上げた。この田舎町で唯一異彩を放っている二階建て戸建。約半年間も住んでいながら、今日明かされた事実に、幸司は口をあんぐりと開けることしかできない。


「鉄平さんみたいな旦那さんを持つと四季さんも苦労しますよね」


「まあな。そんでも惚れちまった男だから仕方がねえのさ。アタシみたいな女にはあれぐらいが上等な男なのよ。お前も結婚すれば色々と見えて来ると思うぜ」


「ははっ……結婚できますかね……俺。この顔のせいで女子が寄って来ないんですよ。目のクマも創作活動のせいでどんどん悪化してますし」


 感慨深そうに、幸司は、力のない苦笑を漏らした。

 全部を容姿のせいにする気はないが、それでももう少しマシな目付きなら、こんなにも苦労することはなかったはずだ。これだけは、コンプレックスどころの話ではない。


「まあ……今のまんまじゃ無理だろうな。恋愛なんてほとんど切っ掛けがねえと成立しねえし、今の若いガキどもの恋愛は幼稚なママゴトと何も変わらねえからな。目付き云々の話は置いといてさ」


 トントンと地面に灰を落として、四季は言う。


「ママゴトですか?」


「おう。たった一ヶ月そこらじゃ好き、嫌いの感情なんて分からないだろ? 最近じゃヴァージン捨てんのが女のステータスらしいじゃねえか。んなもん何一つ誇れることじゃねえ。だから、お前が誰かの恋愛話を真に受けることはないし、お前は自分を分かってくれる相手をゆっくり見つけりゃいいのさ」


「いきなり話が飛躍しすぎです。そういうのは大人になってからって決めてるので、何も心配してません」


「そんでも世間は待っちゃくれねえのさ。高校生にもなりゃそんな話題もチラホラ出るだろうし、私が言いてえのは、周囲に振り回されんなってことだよ。お前の漫画、私は好きだぜ。その純情な恋心、ずっと忘れちゃいけないよ幸司」


 言いたいことを言い終えると、四季はグシャグシャと幸司の頭を乱雑に撫でながら豪快に笑ってみせた。脳が激しく揺れる。急な話題転換に少し戸惑いつつも、


「四季さんにはやっぱ敵わないっすね」


「アタシに勝とうとするなんて十年早いよ。まだ大成もしてない金の卵に大人が負けられるかってんだ、せめて年収一千万は稼いでから大口を叩きな」


 幸司は、ちょっぴり悔しげな顔をした。

 やっぱりこの人の言葉は胸に染みる。いったい、いつから気にかけてくれていたのか。本心を見透かされいるのにも関わらず、まったく嫌な気分にならない。彼女の笑顔はまるで太陽のように温かく、いつも落ち込んだ心を晴らしてくれる。

 幸司はされるがままに頭を預けると、目をつぶって小さく口許を吊り上げた。それが幸司なりの久し振りの笑顔だった。


「それじゃあ行ってきます」


「おう、道中には気をつけな。最近ここらに破壊の妖精が現れるらしいからな」


「破壊の妖精?」


 なんじゃそれ、と幸司は思わず首を傾げる。ネーミングセンスといい、入り交じった単語といい、バカらしすぎて背筋が寒くなる。冬なのに勘弁してくれ、とあからさまにマフラーを口許まで当てた。


「なんでもコンクリートブロックを素手で破壊する少女のことらしいんだが、現実にそんな奴いるわけねえだろ? だから破壊の妖精、まあ噂だからあんま気にすんなよ」


「噂、ですか……」


 四季に手を振り返して、自宅から学区内の県立高校に向かう間、幸司の頭の中には一人の少女の姿が鮮明に浮かんでいた。ああ、思い込みだと信じたい。

 


 ※ ※ ※



 午前八時二十分。

 学校に着くと、グワッと人垣が割れて、悪路とも呼べる花道が出来上がった。愛西高校の正門前から玄関口までの、長い長い花道だ。

  ある者は「福谷君おつとめご苦労様です」なんて冗談を口走ったり、またある者は「きゃあああ、ゴジラの襲来よ」なんて悲鳴をあげたり。

 ……って女子がゴジラ知ってんのかよ。そういや現代っ子って何でも調べるくせがあるんだよな、などと爺臭いことを思いながら、幸司は本日も、ある意味絶好調な一歩を大きく踏み出していた。


 卒業式でもないのに何だこの茶番は……。


 自分を遠巻きに見ている同級生や上級生をぐるりとまなこに焼きつけながら、ぐるるるる、と威嚇する。

 途端に逸らされる数多の視線。どうせ怯えられるなら、いっそ本物の怪物になってやろうという思慮深い判断だ。その方が今後こんな風に猟奇的な扱いを受けることもないだろう。

 ──頼むから俺をほっといてくれ。と、それが幸司の細やかたる願いだった。

 機嫌が悪そうな目付きで周囲を睨みながら、玄関口を抜けると、


「なんだこれ……」


 そのただでさえ凶器な目付きが、さらに鋭くなった。

 ダイヤル式のシューズロッカー(幸司の使用している靴箱部分)に、軟球ほどの大きさの穴が空いていたのだ。昨日帰る時はこんな穴はなかったはずだ。

 いったい誰が──

 考えるよりも先に行動を開始する。もしかしたら犯人の残した痕跡があるかもしれない。颯爽と黒いローファーを脱いで、ダイヤルをクルクル回し、眉間にシワを寄せたまま鍵を開ける。

 

「マジかよ……」


 ロッカーの下段を呆然と見つめながら、幸司は年甲斐もなくそんな独り言を漏らしていた。

 上履きにちょこんと乗っけられた一便の封筒。でかでかと筆で書かれた「果たし状」の文字。意味が分からない、マジで意味が分からない。


 ……果たし状ってあれだよな?


 いわゆる決闘の申込書のようなものだと認識しているが、この送り主の意図する真意は不明だ。

 宛て先名は……まあいいとして、差出人の名前がないのだから。

 書き忘れたのだろうか? いやいや決闘を申し込んで来る奴がそんなミスをやらかすか? これでは本当に真意が読めないどころか、ただ謎すぎるだけだろ。


 その時、ちょっと待て、と思考が働いた。よくよく思えばまだ中身を確認していないではないか。動揺してテンパりすぎたせいで大事なことを見落としていた。

 幸司はローファーを上段に押し込むと、果たし状と書かれた便箋をぐしゃりと鷲掴みして、封をビリビリ手荒く破った。

 中には一枚の和紙が。またもや、筆でドーンと書かれた文字が羅列していた。


『時雨川で待つ!』


「それだけか──ッ!」 


 思わず情景反射で果たし状を地面に投げ捨てていた。

 一人でショートコントをしている気分である。

 差出人の名前どころか、時間さえも指定されていない。こんなバカが地球上に存在しているなんて信じたくはなかった。頼むから、5W1Hを中学校から学び直して来てくれ、と切実に思った。

 なかば焦燥と苛立ちを覚えつつも、ふぅ、と深呼吸をしていったん冷静になってみる。 

 気を取り直してもう一度だけ文面に視線を落とすと、和紙の右下のほうに鉛筆で描かれた可愛らしいウサギの絵を発見した。


 ああ駄目だ。俺はこれ以上は付き合いきれん。


 上履きに履き替えると、幸司は呆れ果てた風に額に手をやり、自分の教室に向けてゆっくりと歩を進めたのだった。


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