雨橋伸 〜アメバシシン〜
今日は1日オフだった俺こと雨橋伸は、和水プロダクションの中でも最も人の出入りが少ない本館第8レッスンルームを貸し切って自主練習をする事にした俺はレッスンルーム入ったらすぐ八代プロジェクトのアイドル、特に俺の所属しているユニット『ソロパーティー』の草履川と鳥葉野操馬に『雨橋体操』と呼称されている独自の準備体操を行った。
「さて」
俺はレッスンルームと共に事務所から借りたCDラジカセに自宅から持ってきたクラシックのCDを入れて再生をした。
川や操馬、和水プロダクションのアイドルの多くは自分の曲や他のアイドルの曲を使ってダンスレッスンを行うのだが、俺はアイドルとして活動してはいるものの未だに騒がしい曲調に馴染めておらず、1人でレッスンを行う時には必ずクラシック音楽を流しながら音楽に合わせて即興で振り付けを考えていた。
「ほら、やっぱりここに居た」
「操馬、伸は自主練中だから」
「伸、一緒に出掛けようぜ」
「伸、ごめんね。操馬ったら今日がオフで暇だから遊びに行くってうるさくて。練習に集中したいなら断って良いからね」
「いいよ。すぐに準備するから少し待っていて」
今はまだ、芸能界の騒がしさには慣れていないが『ソロパーティー』とユニットを組んでからはアイドルになる前ほど騒がしさというものが嫌いではなくなった。
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