二野原朔弥 〜ニノハラサクヤ〜
4月9日
「朔弥さん、新しい生活は慣れた?」
特にノルマなどは決めずに仕事を行っていた僕は、自分が演じたキャラクターの登場するスマートフォン用アプリゲームをプレイしていた二野原朔弥さんにそう尋ねた。
「まだ自宅ではない場所へ帰ることに対する違和感はあるけれど、寮での新しい生活はもう慣れたよ」
和水プロダクションに最も近い高校に合格し、学業と仕事の両立のために事務所の最寄り駅から片道30分以上かかる自宅から事務所所有の男子寮につい10日ほど前に引っ越しを済ませた朔弥さんは嬉しそうに語った。
「今まで家ではあまり大きな声を出して台本読みや演技の練習をすることが出来なかったから、各部屋に防音設備が備わっているのは嬉しかったよ」
その防音性ゆえにホラーが苦手な一部のアイドルから「深夜に帰ってくるときは廊下が自分の足音以外に全く音が聞こえてこなくて怖い」と言われていることをホラーが苦手な朔弥さんはどうやらまだ知らないようだった。
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