九重真智 〜ココノエマチ〜
1月14日
「ん~美味しい。あっ! こっちも中々」
午前10時のプロジェクトルームにはネット番組のロケに行っていた九重真智さんが全国を巡って買って来た地域限定フレーバーのポテトチップスが13袋ほど並べられていた。
「真智さん、それってお土産じゃなかったの?」
「お土産だよ」
真智さんはそうは言っていたが、どのポテトチップスも真智さん自身によって内容量の半分以上を食べられてしまっていた。
「あっ! もしかしてプロデューサー食べたいの?」
「美味しそうだからね」
「仕方ないなぁ」
「じゃあ、遠慮なく」
僕が北海道限定の昆布だし味のポテトチップスを1枚取ったのとほぼ同時に真智さんはこう言った。
「これ、わたしからわたしへのお土産だったんだからね」
ポテトチップスが3度の飯よりも好きな真智さんの事だからそうではないかと頭の片隅でほのかに思ってはいた。ただ、1人でこれだけの量を食べていたことを考えると今日のレッスンはレッスンの時間を増やして食べた分のカロリーはレッスンとは別に消費してもらう必要がありそうだった。
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