森謙信 〜モリケンシン〜



 師走というだけあって和水プロダクションはアイドルやプロデューサーに関係なく、誰もが他の月と比較して約1.5~1.7倍の速さで動いていた。


 そんな中、


「ケンケ~ン、おはよう1 今日は朝ご飯食べた? わたし? わたしはパンとご飯とうどんと……。最後二つと最初は嘘だけど食べて来たよ」


「あっ、うん。そうか。食事は大切だからな」


 マカマカこと真上・アンジェリーノは話、動き、瞬きなど、見聞きで分かるレベルの速度が通常の3倍になっていた。


「ところで、最近み~~~んな、ちょ~~~っと動きが遅くなっているよね~~~」


「単純にマカマカが色々と速くなっているから相対的にそう見えるって、マカマカ? まだ話は終わっていないのだけど」


 驚くことに飽きる速度も通常の3倍になっているようで、マカマカは3倍の速度でいなくなってしまっていた。


「そういえば、マカマカ今日も赤系の服を着ていたな」


 サンタクロースでも意識していたのだろうか?

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