結野潤 〜ムスビノジュン〜
「嬉しそうだな」
「そう見えますか?」
「いつもはあまり表情のないプロデューサーの顔に今日はえくぼがある。何か良い事でもあったか、変なものでも食べない限りそうなる事は無いはずだ」
少し失礼な事を言った気がするが、事実なのだから謝罪はしなくてもいいか。
「今日は一段とお酒が美味しく感じます」
「それ以上は飲むなよ。酔ったアンタの面倒を見るのは骨が折れるからな」
「十分承知しています」
それなら良いのだが。
「嬉しそうなのは水原君だっけ? その子の問題が解決したからだろう?」
「はい、雪山さんのお陰で水原さんも正式な形でクリスマスライブに参加できることになりました」
「雪山か、あいつは水原君を放っておけないだろうからな」
あいつもクリスマスライブ前にスカウトされたから。
「あいつならきっといいライブにしてくれる」
「そうですね」
俺もプロデューサーも根拠はないがそう言い切れた。
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