遠山秀信 〜トオヤマヒデノブ〜
「さむっ、さむっ、さむっ」
仕事が休みだったので学校からそのまま自宅へ帰ってきた僕はすぐに制服から部屋着に着替えて布団にもぐり込んだ。
「暖っけぇ」
真冬のような寒さだった外に比べると布団の中は言葉では言い表せないほど暖かく、僕は眠気に誘われた。
「って、寝ている場合じゃないんだった」
僕は目を開けつつも布団から出ずに携帯電話を手に取って僕が休みでも相変わらず仕事をしているプロデューサーに電話をした。
「もしもし、真矢さん?」
「その声、遠山さんですね? どうしました?」
「明日のレッスンについて1時間くらい時間を後ろにずらしてもらいたくて」
「急用ですか?」
「はい、生徒会主催のクリスマス会の準備があって。当日は参加できないので、せめて準備くらいは生徒会役員として責任を持って努めたいので」
「分かりました。スケジュールを調整しておきます。調整後のスケジュールはメールで報告しますね」
「ありがとうございます。失礼します」
電話を切った僕は新曲の『ありがとうを言わせて』を流しながら眠った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます