「最近、めっきり寒くなったね」

「あぁ、だからと言って温かい部屋でだらけても良い理由にはならないな」

「入間さん、それについてはボク自身深く反省している。本当に申し訳ありませんでした」

「何？　よく聞こえなかったな。もう1度大きな声で言いなさい」

「自分のラジオの収録に寝坊をして遅刻してしまい申し訳ありませんでした。二度とこのような事が起こらないよう精進します」

「良い心がけだ。俺の世代も含めて最近の若者は自分を正当化して頑なに謝罪をしないと聞く。たとえ一度だけの、小さなミスだとしても人に迷惑をかけてしまったのならば誠意を込めて謝罪することを心掛けなさい」

「はい！　入間さんのその言葉、ボクの心に深く刻み込みました。ということで」

「アヤシイラジオ、スタートしなさい」

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