茅ヶ崎優斗 〜チガサキユウト〜
「大学ですか? 行きますよ。両親とはその約束でアイドル活動を容認してもらっているので」
事務所に行く前に何となく立ち寄ったファストフード店で担任の間山先生と出くわした俺は成り行きで高校卒業後の進路について話すことになった。
「じゃあ、聞き方を変える。茅ヶ崎はどこの大学を受けるつもりだ?」
「どこ、でしょうね。取りあえず事務所の近くにある所が良いですね。と言っても事務所の近くには意外と大学が多いらしいですけど」
そう答えると間山先生は少し考え込んだ。
「茅ヶ崎ならはっきり言ってどの大学でも進学できる実力はある。だが、茅ヶ崎は大学に進学をして何をしたいんだ? それを決めないことには進学先は決まらないぞ」
「何をしたいか」
俺は何をしたいのだろうか?
アイドルになったことに満足して次に何を目指せばいいのかなんて考えもしていなかった。
「事務所にも大学を出たアイドルや大学在学中の先輩がいるだろ? そういう人たちに話を聞いてみるのも良いと思うぞ」
間山先生はそう言い終えると食べ終えてトレーに残されたごみを捨てて帰って行った。
「大学か」
こういう事はまずプロデューサーに聞いてみるのが一番良いのかもしれない。
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