洗馬昴 〜セバスバル〜

「アヤシイラジオ今週のゲストは」


「ラジオへのお招き感謝いたします。和水プロダクション所属、洗馬昴です」


「よろしく、セバスチャン」


「ここでもそう呼ばれるのですね」


「不服だったかい? それなら呼び方を改めるけれど」


「いえ、そのままで結構ですよ。昔からあだ名と言えばこのあだ名が付けられていましたので」


「それならこれからもセバスチャンと呼ばせてもらうよ。ところで、会ったら聞こうと思っていたことがあるのだけど、その口調はあだ名に寄せているのかい?」


「いつからこのような口調で話していたのか正確に覚えてはいませんが、仰る通りあだ名に合わせてこの口調にしたのだったと思います」


「やはりね。ちなみに、本当はボクのようにただの痛いヤツって事は?」


「その痛いヤツという言葉が何を指し示しているのか分かりかねますが、そのような事は無いと思われます」


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