神崎斎賀 〜カンザキサイガ〜



「今日のゲストはサイガーこと神崎斎賀さんだ」


「真暮、君が思っているほどこの名称は世間に浸透していないと私は思うのだが。それにその名称はまだ公認していないのだが」


「まぁ、良いじゃないか師匠。どうせ何年か前まではこの名前を喜々として使っていたのだろう?」


「弟子とはいえ随分失礼な奴だな、君は。確かに自分でそう名乗っていた。だが、それも今となっては過去の記憶。黒、いや、闇歴史とでも言うべきかな?」


「今だってそう変わらないじゃないか」


「仕方のない事なんて言葉は使いたくないけれど、これは闇を深くまで知り過ぎた代償の様なものだ。直そうにも全く普通の口調に戻らない。アイドルになっていなければ私はまともに働くことが出来なかっただろうね」


「ボクはそうならないように気を付けるよ。それじゃあ、タイトルコール頼んだよ師匠」


「アヤシイラジオ……スタートだ」

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