花吹雪司 〜ハナフブキツカサ〜
「あらぁ? プロデューサーさんじゃないですか。どうしました?」
「今日はこちらで自主レッスンをしていると聞きましたので」
プロデューサーさんはレッスンルームには来たものの、うちに用事がある訳ではないようで珍しく何もしないでぼうっと座っていました。
「今日はもう何も予定ないんですか?」
「無い訳ではないのですが、今日くらいは休めと電気橋さんに言われてしまいましたので」
今日は何か特別な日だっただろうかと考えているとプロデューサーさんは答えてくれました。
「すっかり忘れていたのですが、今日は私の誕生日だったようで」
「あらまぁ、それはそれはおめでとうございます。そんな特別な日を忘れてしまうなんてプロデューサーさんは本当に仕事熱心ですね」
「私は私が担当している皆さんをトップアイドルにする使命があるので、それまでは絶対に休むことは出来ないと言ったのですが」
「電気橋さんに押し切られてしまった。でも、その言葉だけでうちらは十分幸せですよ。だから今日くらいは自分の事を大切にして休んでいてください。そしてまた明日からうちらをトップアイドルにするためにお仕事頑張ってください」
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