夏祭朔 〜ナツマツリサク〜
夏祭朔と天道夏の2人は事務所4階にある小会議室を借りて夏フェスに関する話し合いをしていた。
「この中から3曲か」
夏は机に置かれたいくつもの曲名が書かれた紙を険しい顔で見つめながらそう言った。
「夏、今年は随分と積極的だね」
「そうでもないと思うけど」
「イベントのセットリストは毎回俺に丸投げしていただろう?」
「ま、まぁ、そんな事もあったかもな」
夏は適当にそう返すと考えに考え抜いた3曲に蛍光ペンで線を引いた。
「ほう『Clause Out』に『Standup Day』と来てラストに『Max・Heart』か」
「悪くないだろ?」
「あぁ、悪くない。悪くない」
が、朔はたった一つだけ気になる事があった。
「でも、これだと少しばかり時間が短くならないか?」
夏の選んだ曲はどれも夏フェスに合う曲ではあったが、3曲とも2人のユニット『サーヴァント』の曲の中では短い部類の曲だった。
「トークの時間を考えれば十分だろ」
朔は少し気になったが、わざわざ聞く様な事ではなかった為、夏の選曲に賛成した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます