夢原唯乃 〜ユメハラユイノ〜
4月に入学した1年生にもお馴染みとなったノイズ音と共に彼女の生放送が始まった。
「初野廻の校内放送スタートよ」
今回のゲストで初野廻が通っているこの学校のOGである夢原唯乃のタイトルコールでオープニングテーマが流れた。
「皆さんこんにちは。先日発表したユニットの練習が楽しくて仕方が無い初野廻です。そして、本日のゲストは去年も度々校内放送に出演してくださったこの方です」
「初野廻の校内放送自称準レギュラーの夢原唯乃です」
「本日は唯乃先輩と2人でお送りしたいと思います」
廻がそう言った所でオープニングテーマが終わり、フリートーク用の和やかなBGMに切り替えられた。
「あの、私から1つ唯乃先輩にお聞きしたいことがあるんですけど、最近事務所に来てます?」
「そういえば最近は事務所に顔を出してはいないわね。事務所のみんなは元気にしてる?」
「私はレッスンばかりで事務所のメンバーと言ってもプロジェクトのメンバーくらいとしか顔を合わせないんですけど、みんな元気にしていますよ。最近はさいちゃん……彩香さんとお買い物に行くと幸せになれるってウワサが広まっていて」
廻たちは進行や放送時間の概念を忘れてフリートークに花を咲かせた。
「って、もうこんな時間ですか? 唯乃先輩、急ぎましょう。お相手は初野廻と」
「おしゃべりが過ぎました。また来週も来ようかしら。夢原唯乃でした」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます