第68話 冬はおでん2
コレットさんが帰る時おでんを鍋ごと渡しました。チューブのからしも渡しておきます。美味しく食べて欲しいので食べ方も一応説明しときました。
コレットさんが帰ってもまだ閉店時間まで数時間あります。タケルはイライラしてるようですがスルーします。クリリも夕飯食べて帰るといってます。いい匂いですからね。
「クリリ、最近は何が一番売れてる?」
クリリは少し考えた後
「時計が1番売れてる。特にこの腕時計がいいよ」
クリリの腕に腕時計が収まってます。クリリとコレットさんには宣伝の意味もあって、腕時計をしてもらってます。これも制服の1部です。従業員の制服はコレットにはワンピースとエプロンのセットを2枚渡してます。クリリにはポロシャツに似た服を2枚と長ズボンを二本、後はエプロンを2枚渡しました。私もコレットさんと同じようなワンピースにエプロンをしてます。これはコレットさんが来るようになってから注文しました。ショルトさんに従業員が増えたら制服があったほうが良いと言われたからです。誰が従業員かお客さんに分かりやすいほうがいいみたいですね。
「腕時計は高いけど売れてるのね。砂時計も売れてる?」
「うん。カップ麺買う人が買ってくよ。分かりやすくていいみたい。後は鏡が売れてきてるよ。コレットさんの進め方もいいみたい」
「そうそう、この手袋売れるかな?」
私は鞄の中から手袋を出した。
「手袋? 手につけるの? うわー、あったかいね。外を歩く時にいいよ」
「クリリ、それあげるから明日感想聞かせてね」
「いいの?帰る時寒いから嬉しいよ~」
「もう閉店時間だぞ。閉めるぞ。」
最後に客が帰ったようです。おでんもちょうど食べごろになってます。
カウンターの横のテーブルの中央ににおでんの鍋をおきます。ごはんも3人分並べて、取り皿も置きます。私とタケルは箸でクリリはフォークです。お玉でクリリには肉と卵と竹輪を取ってあげます。
「お代わりしていいからね」
タケルは自分で取って辛子をつけながら食べてます。時々カップ酒美味しそうに飲んでます。100円の酒でも美味しいみたいで良かったですね。
私は大根を食べます。これが味が染みてて本当に美味しいんですよ。
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