第61話 改装オープン
改装オープンの日の朝はクリリにも来てもらって、3人で朝食を食べてます。昼ご飯は食べる時間がなかったらいけないので、『100円コンビニ』からサンドイッチとおにぎりを何個か買ってます。
朝食はご飯と味噌汁、ウータイで買ってきた魚を焼いたものです。ウインナーも買ったのでそれも並べてます。クリリはウインナーが気に入ったようです。やっぱりまだまだ子供ですね。
クリリの給金は1時間3銅貨。この位の子供の相場になるとショルトさんに教えてもらいました。ここに勤めてくれる従業員はどうなったのか聞くと来週には来られるというので楽しみです。忘れてるのかと思ってました。
改装オープン1人目のお客さんはショルトさんでした。時計を買っていくようです。
乾電池の付いてない時計はサービスで付けて販売しています。詳しい説明はタケルに任せます。タケルの説明のおかげか、腕時計も買うようです。
「この腕時計はタイマーとか言うのもついてるから便利ですね。2金貨するがこの性能ならこの値段でも頷ける」
ショルトさんは満足した顔で、颯爽と帰って行きました。腕には買ったばかりの時計をしています。
時計はその後も少しづつ売れていきます。鏡や髪飾りも驚いた顔で見てる人がいます。これは口コミで売れそうな気がします。
オールド眼鏡の度数をいろいろ変えて売るのは好評です。見本があるのも良かったみたいです。
お昼ご飯は用意していたサンドイッチとおにぎりですませました。クリリの目をくるくるさせて食べてる姿が微笑ましいですね。
ジュースを飲み終わったクリリが空のペットボトルを鞄に入れてます。
「クリリ、ゴミはこの袋に入れてくれたら後でタケルが捨ててくれるよ」
私が声をかけるとクリリは首を振った。
「ううん。これはまだ使うからゴミじゃないよ。このペットボトルって便利だな。今この街ではこのペットボトルに水入れたりして持ち歩いてるよこぼれないから便利だよね」
「へーそうなんだ。再利用とか考えたことなかったわ。ねえ、タケルもでしょ」
「そうだな。もっと便利なもの知ってるから思いつかなかったな」
「じゃ、クリリこの袋にあるペットボトルも使うんだったら持って帰っていいよ」
「ホント!みんな喜ぶよ」
ゴミにする予定だったのにこんなに喜んでもらえて嬉しいよ。他にも再利用されてるものあるのかもしれないね。
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