第60話 魚料理を食べよう
朝がきました。まだ早いですがいつもと違う部屋で寝たせいか目が覚めてしまったようです。
レベルが上がったのはいいけど、『100円コンビニの商品の100円の商品が買えるようになりました』という嬉しいけどとんでもないものがあらわれました。1日10個限定とはいえ生鮮食品が買えるのです。おにぎりも買えるのです。
昨日は早速おにぎりといなりを皆んなで食べることにしました。私たち日本人には馴染みのある食品ですが、ミリアさんとユーナちゃんには初めての味です。心配してたけど、ユーナちゃんはいなり寿司が気に入ったのか両手に持って食べてました。
10個なんて皆んなで食べたらあっという間でした。
他にどんなものが売ってるのか調べてみないといけませんね。100均とかぶってる商品も多そうだし。
ユウヤさんたちは2号店の開店準備は昨日終わらせたので今日は宣伝用のチラシを配るそうです。
私とタケルはこの間観光できなかったので船とか海とかを見てから帰宅する予定です。明日は1号店の改装オープンの日でもあるので、ゆっくりしてられないのです。
「海って日本と同じだね」
タケルと波止場に来ている。すごーく寒いです。風も強いから飛ばされないように踏ん張ってます。
「泳いでる魚は違うものが多いけどな」
「うん。でも海の匂いも変わってないから、このまま船に乗ったら日本に帰れそうな気がする」
「本当に帰れたら最高なのにな」
海を見てちょっとホームシックになりました。
船は木造で作られているようです。大丈夫なのでしょうか? タケルが言うには船を動かす為に魔法も使用してるから、日本の昔の船に比べたら安全だということです。でも乗るのは遠慮したいです。
「これが焼き魚なんですね。なんか揚げてるみたいだけど.....」
美味しいと評判の魚料理のレストランにきました。やっぱり海の近くに来たんだから、魚料理食べて帰らないとね。
私は焼き魚定食。タケルは刺身定食。刺身ってあるんですね。やっぱり異世界人が広めたんでしょうか?
醤油の代わりに塩がついてるんですね。でもやっぱり焼き魚は醤油かけて食べたいから醤油だします。私が醤油かけてるとタケルが
「俺にも醤油くれ」
ていうから刺身醤油を出してあげました。
「なんの魚かわからないけど、美味しい!」
「刺身も美味しい。前は塩で食べたんだけど、醤油の方がやっぱりいけるな。これでご飯だったらサイコーなんだけど.....」
そうです。定食とは言ってもパンと貝のスープがついていて、ご飯というわけにはいきませんね。
でも新鮮な魚は久しぶりなので嬉しいです。次は刺身に挑戦したいですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます