第59話 2号店開店の前々日3
「このプラスティックの食器は子供用にどうですか? かわいいでしょ?」
私は絵の描かれているランチプレートの皿を見せる。一つの皿なのに仕切りがあるので違うものを分けて入れられる。落としてもプラスティックだから滅多に割れない。ついでにプラスティックのコップも用意した。
「これかわいいわ。ウサギさんの絵なのね。これだったら落としても割れないから安心ね」
ミリアさんが目を見張って皿を眺めてます。
「これで食べたい」
ユーナちゃんも喜んでます。よしよし、そんなに気に入ってくれたのなら同じ絵柄のフォークとスプーンも出しましょう。渡すと跳んで喜んでくれました。
オールド眼鏡の陳列を見ると度数別に別けられて綺麗に並べられてます。私の店では+2.0だけしか売ってなかったのですが、2号店が開店するのに合わせて+1.5~+3.5まで売ることにしたんです。見本の眼鏡も置いてます。
なんか並べ方にセンスを感じます。負けられませんね。帰ったら私も見本の眼鏡を置かないと。
「ナナミさん、こっちに来てください」
ユウヤさんに呼ばれました。
「はい。どうかしましたか?」
「カップ麺の隣に袋麺とか棒ラーメン置こうと思うんですよ。ありますか?」
「そうですね。ありますよ。後、ソーメンとうどんの乾麺もあります」
ステータスで百均を見ながら答えると
「乾麺いいですね。それもお願いします」
とユウヤさんが答えてきました。
「在庫はどうするんですか? アイテムボックスに入れるんですか?」
「はい。それと裏に倉庫もあるからそこにも置く予定なんですよ。今日中に在庫の数決めるんでお願いします」
「はい。わかりました」
乾麺と袋麺を注文したところで
『ピロリーン』
とお馴染みの音が聞こえてきました。
「レベルが上がったみたいです」
みんなが商品を並べる手を止めて集まってきます。期待されてるようだけど、しょぼいと思います。
名前:倉田ナナミ/クラタナナミ
年齢:18歳
職業:学生・マジックショップナナミのオーナー
固有能力:生活魔法3・治癒魔法3・防御魔法3・ユーリアナ女神様の加護
ギフト:百均【百均の500円までの商品が買えるようになりました】【100円ロー○ンの商品が買えるようになりました(1日10個限定)】
鞄:財布1
財布:23,658,200円
「え? 100円ロー○ン?どんなものがあるの?」
私は突然出てきた100円ロー○ンにびっくりです。聞いたことはあるけど行ったことないので何があるのかよくわかりません。でもやっぱり100均なんですね~。
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