第22話 カレーを食べよう
今日は夕飯作る予定だったのですが、疲れたのでインスタントカレーにします。
鍋にお湯を入れて沸かす。沸騰したらご飯のパック(百均で買ったもの)を先に入れます。15分かかるので、先にいれときます。8分たってからカレー(百均で買ったもの)を入れます。
「久しぶりのカレー。百均使えてよかったよ。異世界転移って日本のものが食べれなくて、自分たちで作っていくの多いけど、原材料からって絶対無理だよ」
「うーん。今まで深く考えてなかったけど、なんで転移しちゃったのかなぁ。やっぱり死んだのかな。確か最後の記憶って飛行機に乗って寝ちゃったんだよね。となると落ちたのか? だったらもう帰れないのか。勇者召喚だと最後は帰れるけど、勇者じゃないしここで暮らしていくしかないんだよね。だったら百均あってよかったよ。欲を言えばAmaz○○とかの方が良かったけど……」
カレーでホームシックになるなんて。まだまだですね。これからもっと頑張らないと。
『ドンドン』
表で音がします。なんの音でしょう。
お店の外から音がしてるようです。
「すみません。開けてください」
お客さんのようです。防御魔法が効かないということは怪しい人ではないのでしょう。明かりをつけてからドアを開けました。外にはこの間マヨネーズとパンをあげた少年が立ってます。
「オールド眼鏡売ってください」
オールド眼鏡は金貨1枚かかります。失礼ですがこの少年はそれほど身なりがよくないです。小綺麗にはしていますが、服が擦り切れそうな感じです。大丈夫でしょうか。
「貯めてたお金があるから大丈夫です」
私の視線の気づいたかのように袋を出してきます。カウンターの上に袋からお金を出します。小さいお金が多いですが数えると確かに金貨1枚分ありました。
「アルバイトして貯めてたんです。怪しいお金じゃないです」
少年は必死に訴えてきます。怪しいとかは思ってませんが、なんとなくこの少年から金貨1枚貰うのは悪いような気がします。
その時少年のお腹からぐーっと音がします。お腹の音です。夕飯まだなんですね。
「カレーでも食べますか?」
「カレー?」
首を傾げて不思議そうな青い瞳に笑いがこみ上げてきました。少年よ、君が異世界で初めてカレーを食べるんだよ。でも、子供には少し辛いかな?
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