第5話 猫を怖がる理由
Kさんの友人に猫を凄く怖がる友人がいる。どれほど怖がるのかというと誰もが可愛いと言う仕草をしてる猫を見ても表情は硬いままで近づけようとすると「ひぃっ!!」と悲鳴を上げて逃げる。
友人の一人がその友人にどうしてそこまで猫を怖がるのかと聞いたら小学生の頃の話だと言って話し始めた。
友人が小学生の頃、近所で野良猫を標的に虐待してる人がいた。
その人は評判が悪い人で友人は親や近所の大人達から絶対に近づいてはいけないと言われるほどだ。
ある日、その人が住んでいるアパートが火事に遭った。全焼し、その人は亡くなってしまったがその人以外は助かったそうだ。
アパートは友人の家からそう離れてなく、ちょうど火事の時にやじ馬根性で見に行ったそうだ。その時に変な猫を目撃した。
火の所為だろうか、まるで赤色のようになっている白猫がじっと燃えるアパートを見ていた。
友人はその猫を不気味だと思いながら目を逸らせずに見ていたら、猫が友人が見ている事に気付いたのか友人の方を見て意味ありげに、ニヤリと笑うように「にゃあ」と鳴いた。
友人はそれ以来、猫が怖いと言う。
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