命の幕が降りて、また命の幕が上がる。始まりと終わりには、それほどの意味は無い。やはり問題は、生きて動いている間なのだと思わせられる。
死をテーマに書いていますが、決して暗く絶望的な内容ではない。どの作品も短いながら、よく練り込まれていて、読む者を一行目から魅了します。詩人でもある、そらの珊瑚さんの美しい言葉と文章は、読み終わった後にも余韻の残る素晴らしい掌編小説でした。