第4話 芽が出て葉っぱが広がる

 こうして、基本のストーリーラインができました。

 でも、ストーリーはキャラがいなければ動きません。どこかにいいキャラ落ちてないかな。


「主役が負け犬の男だし、華やかな女の子成分ほしいな。ライバルは女の子にしよう。もちろん美少女。金髪だ」

「落差もほしい。関西弁のツンデレだ」

「簡単には勝てない相手でないと復活劇も面白くない。よろしい、ならば天才だ」


“光速の乙女”こと番匠ばんしょうアーニャ誕生。


「そもそも、主人公はなんでキャノンボールから逃げ出して負け犬になったの?……勝負の世界……八百長か」

「なんで八百長したの? 金のため? そうまでして金が欲しかったのはなぜ?」

「望み通り金が手に入ったのに、なんで負け犬になったの?」


 主人公の妹・ちひろ誕生。薬品関係の設定追加。


「そもそも、主人公は薬品をどこから手に入れようとしたの? 誰からその話を持ちかけられたの?」


 興業マネージャー・仙崎せんざき誕生。


「仙崎が、主人公を再度レースの世界に引き込もうとする理由は?」


 賭け云々の設定追加。


「主人公が最終的にそれに応じるのはなぜ? 仙崎を嫌ってるのに、なぜどん底から復活しようと決断したの?」


 暴行未遂シーン追加。


「仙崎が主人公に直接アプローチするのは不自然。秘書くらいいるだろ。荒事も得意そうなやつ」


 片埜かたの誕生。


 ……とばかりに、いろいろ肉付けしていきました。

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