第6話

次の翌日、昼休み、優希先輩に第二音楽室に呼び出されて、僕は今第二音楽室のドアの目の前に来ていた。

トントン…

「失礼します、「ジャズ部」に文化祭までの間まで、仮入部しました、佐伯瑛太です、よろしくお願いします。」

そんな自己紹介をしたら、優希先輩がそう言った。

「佐伯瑛太くん、よろしくね。」

「よろしくお願いします。」

「ここに突っ立てないで、座ってください。ジャズ部のメンバーを紹介するから。」

僕は近くの椅子に座り、優希先輩から全員の名前を紹介された。

僕の隣にいるショートヘアで運動ができる先輩は武月美奈で担当はトランペット担当みたいだ。

僕の目の前に座っているポニーテールで勉強ができる先輩は神月雪乃先輩、担当はトランペットを担当していて、美奈先輩と雪乃先輩の2人は仲が良いみたいだ。次に生徒会長でもあり、美少女、勉強も運動もできる河月菜乃先輩はジャズピアノを担当していて、部長でもある優希先輩はジャズドラムを担当している。部員の紹介が終わると優希先輩はごほんと咳払いをした後、そう言った。

「瑛太くんが担当してもらうのはホモックス、違ったサックスね」

「くだらないダジャレは言うな!普通に間違えないでしょう?」

「瑛太くんってホモなの?」「ホモなの?」「ホモなの?」

「ホモじゃねーよ!って言うかなんでそうなる!」

そんな突っ込みをしながら部長に向き直った。

「「文化祭までの短い間ですが、よろしくお願いします。」

「よろしくね、ホモくんじゃなくて、瑛太くん」

「ホモネタしつけぇーな!僕はノーマルだよ、至って普通だよ!」

「まぁいい、早速練習に入ろうか?」

「うんそうだね。」「練習しないとね?」「頑張ろうね!」

「三人は先に練習してて、私は瑛太くんに個人指導に行ってくるから。」

「はい、わかりました。」「わかりました。」「分かりました。」「俺、佐伯を襲いてぇー!」

「最後のやつ誰だよ!」

そんな突っ込みをしながら、僕と優希先輩は第二音楽室準備室に入った。

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ジャズるよ やまぎー @issei1012

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