第4話

翌日のお昼休みの時間になり、僕は悠人と机を合わせてお弁当を食べていた。悠人のテレビの話題を聞きながら、ご飯を進めていると、一人の女の子が近づいてきて、僕の名前を呼んでいた。その女の子は山瀬さんという先輩が呼ばれていると教えられ、廊下に出てみるとそこには昨日、第二音楽室の中で着替えていた三人の内の一人がそこにはいた。

その女の子はロングヘアで髪は普通に伸ばしていて、清純な女の子だった。

「佐伯瑛太くん、昨日はごめん。せっかく部活見学に見にきてくれたのに、本当にごめん。」

「なんで、僕に謝るんですか、先輩は悪くないですよ、僕がドアを叩けばよかっただけの話ですから。」

「ありがとう、本当に瑛太は優しいな。そこで、瑛太に一つお願いがある。」

「お願いってなんですか?」

「うん。」

「少し、屋上に行くか。」

先輩と僕は歩きながら話し始めた。

そのお願いが僕の青春へのスタートだった。

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