未完成品を読まされたことに不満。けど、大筋は好き。
- ★★ Very Good!!
読ませていただきました。
まずはありがとうございます。
下記、個人的に読んだ感想となります。
ネタバレになりますので見る際はご注意を。
ストーリー:★★★☆☆
描写:★☆☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
※★5つが最高値
ストーリー:
大筋はすごい好きです。
子供の頃からこんなことがあったらなぁ、と誰もが妄想するシナリオが形になったようなワクワクを感じられました。
主人公とリリアさんがお祭りデートをするシーン、守られてちょっとキュンとしたリリアさんのシーン、割と悶えました。
ただただ…。残念なのが、世界観に対してシナリオがとても小規模であること。
地球と同程度の文明を持った他の星が侵略される。その問題がいとも簡単に解決したなぁ、と拍子抜け。
物語を締めくくるラストも意味がよくわからない…。なんでリリアさんは戻ってきたのだろう?また、なんであんな他人行儀なのだろう?
勢いで押し切ってくれるならまだしも、そのような疾走感のあるシナリオでもなく、だらだらと長く続いていたイメージ。
大筋が好きなだけに細々としたところが気になって世界観に耽ることができず、残念な気持ちになってしまいました。
描写:
勉強しましょう。
何よりもまず一言それです。
難しい言葉を使いたがってるのか、耳たぶを耳朶と書いたり、
顔が近づくことを肉薄と書いたり、作者様の自己満足が多々感じられます。
そもそも肉薄に至っては敵と近づくことを意味しており、誤用であることを認識していますでしょうか。
同じような言い回しをしたくないがためのやり方なのかと思ったらそうではなく、序盤はキャラクターが後ろを振り向きまくるシーンがあってギャグかなると思って笑ってしまいました。
また、地の文なのか心の声なのかキャラのセリフなのか分かりづらいです。
心の声に「」を使うのではなく、「セリフ+、」を使ったりして差別化してほしいです。
また、最も酷いのがテーマとのブレを感じるところ。
冒頭、7月なのに秋が近づいてる、などの描写をされてもこちらはイメージしづらいですし、
何より秋という言葉が入ってきたことによって頭の中でリアルに描写できなくなります。
一夏の淡い恋を描きたいのに、作者様自らそれを阻害するような書き方をして欲しくないなぁと思いました。
描写については突っ込みどころが多すぎて書ききれませんのでここまでにしておきます。
作者様にお願いしたいのは、
1.推敲しましょう。誤字脱字パラダイスです。
2.自分で読み直しましょう。必ずおかしいな、とか冗長だなと思う箇所が見つかるはず。
描写が悪いということは、直せば非常に良いものになるということ。
次の作品は期待してます。
最後に、キャラ:
巻き込まれ系主人公と、乱暴者だけど優しいヒロイン。最高!
…でしたが、サブキャラたちがまるでお芋さん。個性がなくひたすら主人公たちをもてはやすばかり。
海に行くシーンでは友人の1人が主人公とリリアさんを引き合わせるような行動をしていて、「お?」と思いましたが、そこだけ。
リリアさんは絶世の美女なんですよね…?本当に恋のライバルいないんですか…?
主人公、割といい男ですよね?…昔から主人公のこと想っていた幼馴染とか、後輩ちゃんとか、いないんですか…?
もっともっとキャラに個性をもたせて、動かしてあげて欲しかったなぁと思います。
…という感じで長くなりましたが、一通り読んだ感想でした。
レビューの総合評価としては、本当は星1つです。タイトルにも書きましたが、何もかも未完成すぎたため、読了した時の満足感は皆無。それどころか不満を覚えたからです。
ただ、11万文字もの物語を書き上げ、投下しているところ、ストーリーの大筋が素晴らしいところに可能性を感じたので、
プラス1させていただきました。
散々書きましたが挫けず、真摯に受け止めて次の作品投下してほしいなぁと感じています。
次も楽しみにしてます。