第6話 ミッション終わって2

ここはDATサーバ内チャットルームの1つ。

そこに二人の人物がいた。

一人は男性。

見たところ20代半ばに見える。

180センチくらいの身長で、短く刈り上げた黒髪に精悍な顔立ち。

軍服の下の体も引き締まっているだろう。

いわゆる細マッチョだろう。

もう一人は女性。

男性と変わらない身長は女性としては高い方だろう。

黒のライダースーツをまとった体は男性同様引き締まっている。

但し、女性として主張する部分は巨大とはいえないが十分な大きさを誇っている。

具体的に言うとC以上ではあると思える。


「こんばんわ、キリコ。

やっぱり貴方の所にもメールが着てたのね。

攻略サイトには上がって無かったけど」


女性がきりだした。


「俺の所だけじゃない、2番隊のムーザの所にも着てた。

3番隊のバイマンの所には来てないところを見ると先着順で数に制限がかかっているのかもしれん」


考え込むかのように少し俯きかげんに男性が答える。


「ちなみにバイマンさんの3番隊がクリアしたのはいつ」


「そっちのローンレンジャーがクリアした2時間後くらいだ。

君からのお礼のメールを貰ったのが15時。

バイマンからクリアの報告メールをもらったのが17時くらいだからな」


「そうね、うちのクリアが14時50分と記録されてるからそれ位かしら。

でも本当に助かったわ。

貴方の情報が無ければ一度でクリアは出来なかったわ」


「いや、たいした事じゃない。

それより運営から個別メールなんて初めてだから知り合いに声かけたが、今の処俺達の『最低野郎』をのぞけばアデリシア、君の『路音連者(ローンレンジャー)』だけだな」


「まあ、さっきの今だからね。

まだメール見てないだけで他のギルドやチームにも着てるんじゃないかしら。

実際うちのゲンさん達はクリアを祝って飲み会だし。

それに少なくとも今日までにギルド『赤い眼鏡(レッドアイズ)』と『ブリタニア帝国』のチームはいくつかクリアしている筈よ。

攻略サイトに情報を上げてたわね」


苦笑いを浮かべて男性が言う。


「そうだな、無課金組トップギルドに課金組トップギルドだからな。

まあ、ウチとはあまり繋がりが無いから声はかけて無いんだが」


同じ様に苦笑いを浮かべて女性が言う。


「私達、微課金組はどっちにとっても仲間じゃ無いから」


「で、アデリシアはどうするんだ」


「そうね、皆に相談する必要があるから結論は明日以降ね。

飲み会組は今日は話にならないと思う」


「そうか。

まあ、こっちもメンバーに相談する必要があるのは確かだし、決まるのは明日以降になるか」


「しかし追加のイベントミッションの参加権ねぇ。

久々のレイドミッションだったりしたら楽しそうね」


「そうだな、そっちはかなり尖がったメンツが多いからな。

俺達だけでやる時とはテンションが違って新鮮だ」


「キリコのところが真面目すぎるのよ。

楽しんでナンボでしょ、ゲームってのは」


「そうだな。

じゃあ、追加で運営メールが届いた奴が出たら報告のメールだす」


「そうね、御願いするわ。

じゃあまたね」


「ああ、またな」


二人はログアウトした。



その二日後、百数十名の行方不明者が出た。

彼等の共通点はDATプレイヤーである事以外何もなかった。

しかし、今の時代大人ですらなんらかのVRゲームに手を出していても不思議ではない。

また、複数のゲームタイトルに範囲を広げれば全員ではないがプレイしているので、DAT運営は警察の捜査からは始めの方で外された。

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