第3話 外出にはご注意を
ジリリリリリリリリリリリリリ
時計がうるさい。今何時だ?重い瞼を必死に開けて目を凝らす。まだ朝の4時半かよ!俺はアラームを切って再び眠りについた。
数時間後
「今、何時だ!? 」
午後2時38分、暑さで目が覚めた。寝すぎたなあ……目を擦りながら時計に目をやる。
「あれ?」違和感に気づく。
アラームが鳴った時は眠過ぎて時間しか見ていなかったが日付が8月15日から変わっていなかった。時間の次は日付かよ……まあ日付はそこまで気にしないからいいか。そんなことより今日は料理本を買わなければ。
ご飯は……いいや。そんなにお腹が空いていない。これが夏バテか?でも1食ぐらい抜いたって死にはしないよな。
さて、服を選ぶか。
悩みすぎて服選びに1時間も費やしてしまった。時計はもう5時近くなっている。
涼しくなって丁度いい、早く行こう。こうして俺は家を出た。
午後5時47分、書店に到着。
取り敢えず良さそうな料理本を2冊程見つけたのでレジへ向かった。が、やはり店員の居る気配は見られなかった。俺は金をレジに置き料理本2冊を持って帰った。
帰り道、午後6時26分。久し振りにこんな涼しい時間に外を歩くなあ。風が気持ちいい。
家は細い一本道を歩けば着く。もう見える距離だ。今晩は何を作ろうかな、そう思っていた時だ。
ドスッ。鈍い痛みが首から体全体へ伝わる。
「くっ…誰だ!!!」必死に声を出して呟いた。
___「安心しろ、気絶させただけだ」
意識が遠のく中、野太い声が聞こえた気がした。
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