恵理香 06-見栄

俺はすぐ飛び掛った。

「慌てなくても逃げないから。毎日出来るから」

そんな先の事は分からない、と考えながら体中を舐め続けた。

ホテルでは時間を掛けられなかった場所も、時間を掛けた。


後ろも舐めたくて、恵理香をうつ伏せにしようとした。

「お願い、背中とお尻は止めて」

「ああ、いいよ」


そこを優しく舐め続けていると少しだけ声が漏れて来たので、俺は夢中で続けた。

その甲斐があったのか、「あっ」とすこし大き目の声がして、良くなってくれた様に、見えた。



「こっちに持って来て、舐めてあげる」

俺のはもう爆発寸前の状態だった。

「フェラされたら、すぐに出てしまう」

「時間だけはいっぱいあるから」


宣告通り5分と持たなかった。

「少し休んだら、入れていいよ」

「すぐ入れたい」

「ふーん、いいわ・・・でも紫野さん、タフね。もう3回」

「遣る時は続けて5・6回する」

「へー、あたし持つかな?」

「・・・だったら4・5回にする」

「あんた、おもしろい」



ゴムを着けている俺に聞いて来た。

「彼女は?」

「いま居ない」


いま?ずっと居ないのに見栄を張る俺だった。

「ふーん、よかった」

そう答える恵理香には、何故そう言ったのか分からない。


うん、良かったとはどう言う意味だ?

考えは後にして俺は、何しろこの俺の部屋で入れたかった。

初めてを増やしたかったんだと思う。


痩せているのに、何でここだけこんなにふっくらしている?

俺は考えるのを止めて動き続けた。

何ていいんだろう?

金を払ってない女だから?

いや、払おうが払うまいが一緒の筈だ。

それにしても気持ちいい。


そんな事を考えていた所為か、かなり持ってくれた。

4回目なら少しは長くなる、と言う考えは俺の頭に無かった。

「あぁーでるー」


「次は少し休ませて」

「もっといいの?」

「もうしたくない?満足した?」

「まだだ!!」

「でしょう?」

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