恵理香 02-まぐろ

「東京で?」

「ううん、川崎」

「仕事は?」

「辞めた」

「・・・・・?」

「店長が遣らせろって」

「ふーん、それでか」

「そう。あたし体は使わない」


渋谷のステーキ屋で腹が膨れたのか、俺を前にしてその女が言って来た。

「おじさん、あたし抱きたい?」

何故そんな言葉が口から出たのか、恵理香は言ってから不思議に感じた。

「そりゃ、いい女だから」


どこが?

そう女は考えた

ちびでガリでブスなのに

「いいよ、遣っても」

「お小遣い欲しいのか?」

「あたし2回も言ったよ・・・体は使わない」

「援交じゃ無くてなんで?」



「おじさん、必死であたしをナンパしてた。真剣だった」

「うん、必死で君に声を掛けた」

「女は分かるよ。本気か嘘か」

「そうなんだ」

「あたしの気が変わらない内に行った方がいいよ」



道玄坂のホテルの部屋に入ってソファに座っても、その女は喋ろうとしなかった。

女の体に手を廻し、こちらに向かせ口を合わせた。

ダブダブのセーターの胸に手を持って行くと、俺は優しく揉み始める。

揉み続けても嫌がる風はない。

セーターの下から手を入れ、片手でシャツのボタンを外そうとした。

これは難しかったが、何とかブラに手が届いた。

ブラの上から揉み続け、その下から直に触ると、大き目の乳首がピョコンと起っている。


暫くして手を下に向け、膝から腿を撫でその手が行き止まりまで届く。

ピタリと揃っていた脚が少しずつ開いて行った。

そこを撫で続けても全く反応が無い。



「嫌なの?」

「ううん、そんなことない」

なおも続けても小声すらも出ない。

この娘はまぐろの最たるものなのか?


パンストの中に手を入れると、そこはグッチョリと濡れていた。

どうしてだ、こんなに濡れているのに・・・?

経験の少ない俺には分からなかった。

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