第16話

俺にとって、無意味だと思われた毎日が続いてはいたが、たまにはいい事もあった。

「疲れたわね。ちょっと休もうか」

真理さんが坂を上って行く後を、俺はただ疲れて付いて行った。

そして、真理さんが一軒のホテルに入る。


「ほら、脱いで」

「頑張っているからご褒美」

俺は急いで脱いだ。

綺麗な下着姿の真理さんが俺の前に屈んだ。

「汗を掻いて臭いです」

「いいの」

「すぐ出していいわよ」



言われるまでも無かった。

季節はもう春になっており、声を掛け歩き回った俺は汗を掻いていた。

臭い俺のを咥えてくれている。

それが申し訳なくて嬉しかったが、下の頭は上とは全く違った。

「うっ、でるっ」



「汗を掻いたからシャワー浴びようか」

「嫌だ!!いま舐めたい」

「臭いわよ」

「その方がいい」


俺はベッドに押し倒すと、パンツを横にずらし舐め続けた。

真理さんの匂いは分かる、暗闇でも嗅ぎ分けられる。

俺にとって最高の匂い、一番好きな匂い。


「こっちに持って来て。舐め合いっこしょう」

俺はすぐに体を回した。

「相変わらず元気なおちんちん」

「・・・あのー、もう」

「入れていいわよ」

「ちょっと待ってください」


俺がコンドームを着けようとすると、真理さんが体を起こし手を掴んだ。

「今日はそのままでいい」

「だってすぐ出てしまう」

「中で出したら?」



俺はいままでソープでさえ、生で出したことが無かった。

「ゴム無しでは一度もないんです」

「そう?だったら初めてをしたら?」


俺は目が熱くなり、それを隠す為にそこを見ると手で掴み宛がった。

それが入って行く感じは今までとは随分違っている。

直に伝わって来る真理さんのは心地よかった。

奥まで進むとそのまま動かさずに居た。

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